100万部超えのベストセラー待望の続編!辻村深月の「ツナグ 想い人の心得」

この本のPOINT! 期待を裏切らない100万部超えのベストセラー待望の続編! 涙なしでは読み進められない!心に火が灯る感動作! 人を想う気持ちが温かい!記憶に残る救いの物語! 先日、何気なく本屋を覗いてみると、辻村深月さんの「ツナグ」の続編が並ん…

ミステリーカフェ「謎屋珈琲店(文京根津店)」で謎解きしてきた!

本格的な焙煎コーヒーとミステリーを融合させた新しい形のカフェ「謎屋珈琲店」。 2015年2月に金沢で創業したミステリーカフェが、満を辞して2019年8月末に東京都文京区根津に2号店をオープンしました! なんでも謎解きに挑戦できる「お客様への…

真保裕一の「ローカル線で行こう!」は読めば元気が出る痛快鉄道再生ストーリー!

この本のPOINT! 読めば元気が出る痛快なお仕事&エンタメ小説! 年齢問わず働くすべての人にオススメしたい! 本来目指すべき“働き方改革”の本質が描かれる! 今回紹介する作品は、真保裕一(しんぽゆういち)さんの「ローカル線で行こう!」です。 この作品…

知念実希人の「ムゲンのi 」は予測不能で一気読み必須のミステリー超大作!

この本のPOINT! 次々と巻き起こる怒涛の展開に息を飲む、予測不可能なミステリー超大作! 幻想的な世界に迷い込む!一気読み必須の迷宮ファンタジー! 家族の愛情が温かい!心を鷲掴みにされて盛大に泣ける! 今回紹介する知念実希人さんの「ムゲンのi」は…

成田名璃子の「グランドスカイ」はスキージャンプの崖っぷち青春グラフィティ!

この本のPOINT! 「スキージャンプ」という題材の珍しさが興味をそそる! 仲間と共に成長するスポーツの素晴らしさに感動! “日の丸飛行隊”の金メダリスト船木和喜さんも絶賛の青春グラフィティ! 今回紹介する作品は、成田名璃子さんの青春小説「グランドス…

芦沢央の「カインは言わなかった」は芸術にすべてを捧げた男の激情を描く慟哭のミステリー!

この本のPOINT! 人間が抱える“激情”について狂おしいほど綿密に描かれる! 他のミステリーとは一線を画する神秘的でおごそかな読後感! 物語を読んで最後に胸に残るのは、希望を感じる“スポットライトの光”! 今回紹介する作品は、芦沢央(あしざわよう)さ…

【ネタバレなし】道尾秀介の「いけない」は再読必須の体験型ミステリー!

今回紹介するのは、巷で話題騒然のミステリー小説である道尾秀介さんの「いけない」です。 この作品は、4章からなる「〜してはいけない」が描かれた連作短編集。 どの章にも最後の1ページをめくると絵が描かれており、その絵を理解した瞬間に物語ががらり…

北川恵海の「ちょっと今から人生かえてくる」はスカッと爽快でしんみり泣ける人生応援ストーリー!

今回紹介する作品は、北川恵海(きたがわえみ)さんの「ちょっと今から人生変えてくる」です。 この作品は2015年に刊行され映画化もされた「ちょっと今から仕事やめてくる」の続編となるアナザーサイドストーリー! (※続編の書評のため前作のネタバレを…

帰ってきた傑作日常グルメミステリー!石持浅海の「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」

今回紹介する作品は石持浅海さんの「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」です。 この作品は以前にもブログで紹介した「Rのつく月には気をつけよう」の続編となります。 sutekinayokan.hatenablog.com 世間話の中に隠れた何気ない謎を、予想を越える結…

絵本作家“えがしらみちこ”が代表を務める静岡県三島市にある「えほんやさん」!

先日、静岡県三島市にある「えほんやさん」に行ってきました。 このお店は絵本作家である“えがしらみちこ”さんが代表を務める絵本専門店。 えがしらさんといえば、先日私がブックレビューを書いた小手鞠るいさん作「まほうの絵本屋さん ようこそ海へ」の作画…

原田ひ香の「ランチ酒」に登場する実在店舗はここだ!

原田ひ香さんの「ランチ酒」は、哀愁漂う人間ドラマが魅力の絶品グルメ小説です。 この作品を読むと主人公である犬森祥子の食べっぷりに惹かれ、誰もが「このお店に行ってみたい……!」と思うはず。 しかし、「ランチ酒」にはお店の名前が一切出てこないため…

「ランチ酒」に登場する武蔵小山の“肉丼”のお店「がぶ」に行ってきた!

今回は、武蔵小山の行列店「がぶ」の訪問レポートをお届けします。 「がぶ」は原田ひ香さんの「ランチ酒」の第1話目に登場する“肉丼”のお店です。 sutekinayokan.hatenablog.com 「ランチ酒」では店名が一切出てこないため、そもそもモデルとなった店舗が実…

小手鞠るい(作)、えがしらみちこ(絵)の「まほうの絵本屋さん ようこそ海へ」は色彩が美しい胸に沁みる絵本!

今回は、もうすぐ3歳になる私の息子がお気に入りの絵本である、小手鞠(こでまり)るいさんの「まほうの絵本屋さん ようこそ海へ」を紹介します。 この作品を知ったきっかけは、著者の小手鞠さんのツイッターでのつぶやきクイズでした。 『ようこそ海へ』ク…

心がすっと軽くなる!「料理」や「お酒」がキーワードのオススメ絶品グルメ小説8選!

今回は、私が大好きな「料理」や「お酒」がキーワードとなっているオススメ作品を紹介します。 「料理」や「お酒」がキーワードと言っても、食レポをするただの“グルメ小説”ではなく、テーマとしたのはあくまで“癒し”や“成長”が描かれる「人間ドラマ」です。…

原田ひ香の「ランチ酒」は、心の空腹を満たす絶品グルメ小説!

今回紹介する作品は原田ひ香(はらだひか)さんの「ランチ酒」です。 日課の本屋巡りをしていたところ、新刊コーナーになにやら美味しそうな装丁の本を見つけました。 イラストに惹かれて手にとってみると、どうやら「ランチ酒」という作品の新刊のよう。 私…

新海誠の「小説 天気の子」は、運命に翻弄された少年と少女の葛藤を描くSF恋愛小説!

今回紹介する作品は、話題沸騰の映画原作である新海誠(しんかいまこと)さんの「小説 天気の子」です。 新海誠さんといえば、日本のアニメ界で今もっとも注目されている映画監督のひとり。 社会現象にまでなった「君の名は。」の大ヒットから3年が経ち、今…

西野亮廣の「新・魔法のコンパス」を読んで自分の人生を考えた!

今回紹介する作品は、お笑い芸人から絵本作家に転身を果たしたことで有名な、キングコング西野亮廣(にしのあきひろ)さんの「新・魔法のコンパス」です。 この作品は3年前に刊行された「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」の文庫版として、令和元年の5月…

世界優良図書リスト『ホワイト・レイブンズ』に選ばれた!小手鞠るいの「ある晴れた夏の朝」

今回紹介する作品は小手鞠(こでまり)るいさんの「ある晴れた夏の朝」です。 この作品は児童文学ですが、第65回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(中学生の部)に選ばれています。 それだけではなく、優れた児童書を世界中の子どもたちに広める…

1000冊以上の本から選んだ思わずクスリとしてしまう笑える小説7選!

今回は、今まで読んだ1,000冊以上の本の中から、思わずクスリとしてしまう「笑える本」を紹介します。 テレビや漫画と違い、視覚的な要素がない小説で笑うことは非常にハードルが高いですよね。 そんな中でも、文章のテンポや絶妙な表現によって思わず笑…

本の中に愛が見えるハートフルストーリー!成田名璃子の「東京すみっこごはん」

今回紹介する作品は、成田名璃子(なりたなりこ)さんの「東京すみっこごはん」です。 本の中で愛が見えるような心温まるこの作品は、文庫書き下ろしのシリーズ物で、2019年6月現在では第4巻まで刊行されています。 この作品は、手作り料理を共に食べ…

前代未聞の“読者が犯人”となるミステリー!深水黎一郎の「最後のトリック」

今回紹介する作品は、ミステリー史上初の“読者が犯人”となる問題作! 深水黎一郎(ふかみれいいちろう)さんの「最後のトリック」です。 「読者が犯人って一体どういうこと!?」と、誰もが思うこの作品。 実際に読んでみると本当に読者が犯人になってしまい…

程よい謎解きの心温まるミステリー!成田名璃子の「不機嫌なコルドニエ」

今回紹介する作品は、成田名璃子(なりたなりこ)さんのハートフルミステリー「不機嫌なコルドニエ」です。 コルドニエというのはフランス語で「靴屋」のこと。 この作品は、腕利きの靴職人が靴屋に訪れる顧客が抱えた悩みを「靴の声」を聞きながら解きほぐ…

宮下奈都の「遠くの声に耳を澄ませて」は優しく背中を押してくれる短編集!

今回紹介する作品は、文喫の“選書”サービスを利用して「泣ける本」をリクエストした際に選んでもらった1冊、宮下奈都(みやしたなつ)さんの「遠くの声に耳を澄ませて」です。 この作品は、“旅”をテーマに描かれた12編からなる連作短編集で、雑誌「旅」に…

東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は優しい気持ちが心に灯る笑って泣ける本!

今回、紹介する作品は東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」です。 この本と出会ったのは、とあるツイッターでのつぶやきがきっかけでした。 それは、以前投稿した「1000冊以上の本から選んだ感動して泣ける本7選」にリツイートしてくれた、なおこさんの一…

日暮キノコの「喰う寝るふたり 住むふたり」は、男女両方の目線で描かれる恋愛ザッピングストーリー!

今回は私の好きな漫画「喰う寝るふたり 住むふたり」を紹介します。 この作品は2012年から2014年にかけて、月間コミックゼノンにて連載し、全5巻で完結しました。 内容は同棲をテーマにした恋愛漫画なのですが、描かれ方が少し変わっています。 そ…

こだまの「夫のちんぽが入らない」は夫婦生活の苦悩と愛情を描いた私小説!

今回紹介する作品は、こだまさんの「夫のちんぽが入らない」です。 何度見ても強烈なタイトルがとびきりインパクトのあるこの作品。 下世話な話なのかと思いきや、夫婦生活での“苦悩”や“愛の形”がひたむきに描かれています。 正直に言うと、書評を書くべきか…

【ネタバレ】本多孝好の「真夜中の五分前」の考察を徹底解説!

今回の記事では、前回投稿した「真夜中の五分前」の考察をネタバレ前提で徹底解説します。 この作品は恋愛小説ですがミステリー要素が強く、真相が読者に委ねられ漠然とした終わり方をするのも特徴のひとつ。 私はなんとも悲劇的な「side-B」が受け入れられ…

本多孝好の「真夜中の五分前」は運命に翻弄された喜劇と悲劇を描く恋愛小説

先日、知念実希人さんの「レフトハンド・ブラザーフッド」を読んで、印象的だった双子の物語があったことを思い出しました。 それが今回紹介する本多孝好さんの「真夜中の五分前」です。 一卵性双生児が抱える“アイデンティティを揺るがす苦悩”を描いたこの…

知念実希人の「レフトハンド・ブラザーフッド」は兄弟の絆を描く疾走感溢れる長編ミステリー!

今回紹介する作品は知念実希人さんの疾走感溢れる長編ミステリー「レフトハンド・ブラザーフッド」です。 双子の弟の左手に亡くなった兄が宿り、殺人事件の冤罪を晴らす為に2人で真犯人を捜し求める奇妙な逃避行を描いたこの作品は、“兄弟の絆”が鍵となり探…

ジョン・ウィリアムズの「ストーナー」は平凡な男のありふれた人生を描いた美しい物語

今回紹介する作品は、文喫の“選書”サービスを利用して「泣ける本」をリクエストした際に選んでもらった1冊、ジョン・ウィリアムズの「ストーナー」です。 「日本文学のノンフィクションの泣ける本をできれば文庫本で」というリクエストに対し、「リクエスト…