2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年に読んで良かった本・小説10選!

あっという間に12月になり、気づけば年末……! 2019年も残すところあと僅かとなりました。 この時期は普段にも増して、時間が過ぎるのが早く感じますね。 1年が足早に過ぎ去っていく中、一体どれだけの本を読むことができたのか……? 数えてみると、今…

「BAG ONE」訪問レビュー!渋谷区松濤に店を構える出版社が運営するブックカフェ&バー!

渋谷区松濤(しょうとう)といえば高級住宅地の代名詞……! その周辺には奥渋谷(通称“おくしぶ“)と言われる人気エリアがあります。 渋谷駅近辺とは一味違う落ち着いた大人の町並みに、カフェやギャラリーが点在する今注目のスポットです。 そんな街の一角に…

渋谷にある「森の図書室」は本好きが集まるお出かけスポット!

本好きが集まるお出かけスポットをインターネットで探していると、渋谷に一風変わった図書室のようなブックカフェがあるとのこと。 その名も「森の図書室」。 「働いている大人でも、気軽につかえる図書室を」というコンセプトで作られたこのお店は、本に囲…

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」は音楽の神様に愛されたピアニストたちの青春小説!

2016年に直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。 2019年には映画化もされ更に話題となりましたが、タイミングを逃してしまい今まで読まずにおりました。 「今更どうかな……?」と思いつつ読んでみたところ、なるほど、これは…

本がもっと好きになる!オススメの栞(しおり)・ブックマーク6選!

皆さんは普段、本を読むときに“栞(しおり)”を使っていますか? 読書のこだわりは人それぞれですが、日頃から栞を使っていると愛着が湧いて、本がもっと好きになりますよね。 私はお気に入りの栞を使い始めてかれこれ10年近くも愛用していますが、長らく…

Bar Bookshelff(バー ブックシェルフ)は上野にある本好きが集まる酒場!

以前から気になっていた上野にあるBARに、先日ようやく訪問することができました。 お店の名前はBar Bookshelff(バー ブックシェルフ)。 その名の通り、店内にはマスターが集めた本が所狭しと並び、本好きのお客さんと本の話に明け暮れる、本に特化した酒…

100万部超えのベストセラー待望の続編!辻村深月の「ツナグ 想い人の心得」

この本のPOINT! 期待を裏切らない100万部超えのベストセラー待望の続編! 涙なしでは読み進められない!心に火が灯る感動作! 人を想う気持ちが温かい!記憶に残る救いの物語! 先日、何気なく本屋を覗いてみると、辻村深月さんの「ツナグ」の続編が並ん…

ミステリーカフェ「謎屋珈琲店(文京根津店)」で謎解きしてきた!

本格的な焙煎コーヒーとミステリーを融合させた新しい形のカフェ「謎屋珈琲店」。 2015年2月に金沢で創業したミステリーカフェが、満を辞して2019年8月末に東京都文京区根津に2号店をオープンしました! なんでも謎解きに挑戦できる「お客様への…

真保裕一の「ローカル線で行こう!」は読めば元気が出る痛快鉄道再生ストーリー!

この本のPOINT! 読めば元気が出る痛快なお仕事&エンタメ小説! 年齢問わず働くすべての人にオススメしたい! 本来目指すべき“働き方改革”の本質が描かれる! 今回紹介する作品は、真保裕一(しんぽゆういち)さんの「ローカル線で行こう!」です。 この作品…

知念実希人の「ムゲンのi 」は予測不能で一気読み必須のミステリー超大作!

この本のPOINT! 次々と巻き起こる怒涛の展開に息を飲む、予測不可能なミステリー超大作! 幻想的な世界に迷い込む!一気読み必須の迷宮ファンタジー! 家族の愛情が温かい!心を鷲掴みにされて盛大に泣ける! 今回紹介する知念実希人さんの「ムゲンのi」は…

成田名璃子の「グランドスカイ」はスキージャンプの崖っぷち青春グラフィティ!

この本のPOINT! 「スキージャンプ」という題材の珍しさが興味をそそる! 仲間と共に成長するスポーツの素晴らしさに感動! “日の丸飛行隊”の金メダリスト船木和喜さんも絶賛の青春グラフィティ! 今回紹介する作品は、成田名璃子さんの青春小説「グランドス…

芦沢央の「カインは言わなかった」は芸術にすべてを捧げた男の激情を描く慟哭のミステリー!

この本のPOINT! 人間が抱える“激情”について狂おしいほど綿密に描かれる! 他のミステリーとは一線を画する神秘的でおごそかな読後感! 物語を読んで最後に胸に残るのは、希望を感じる“スポットライトの光”! 今回紹介する作品は、芦沢央(あしざわよう)さ…

【ネタバレなし】道尾秀介の「いけない」は再読必須の体験型ミステリー!

今回紹介するのは、巷で話題騒然のミステリー小説である道尾秀介さんの「いけない」です。 この作品は、4章からなる「〜してはいけない」が描かれた連作短編集。 どの章にも最後の1ページをめくると絵が描かれており、その絵を理解した瞬間に物語ががらり…

北川恵海の「ちょっと今から人生かえてくる」はスカッと爽快でしんみり泣ける人生応援ストーリー!

今回紹介する作品は、北川恵海(きたがわえみ)さんの「ちょっと今から人生変えてくる」です。 この作品は2015年に刊行され映画化もされた「ちょっと今から仕事やめてくる」の続編となるアナザーサイドストーリー! (※続編の書評のため前作のネタバレを…

帰ってきた傑作日常グルメミステリー!石持浅海の「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」

今回紹介する作品は石持浅海さんの「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」です。 この作品は以前にもブログで紹介した「Rのつく月には気をつけよう」の続編となります。 sutekinayokan.hatenablog.com 世間話の中に隠れた何気ない謎を、予想を越える結…

絵本作家“えがしらみちこ”が代表を務める静岡県三島市にある「えほんやさん」!

先日、静岡県三島市にある「えほんやさん」に行ってきました。 このお店は絵本作家である“えがしらみちこ”さんが代表を務める絵本専門店。 えがしらさんといえば、先日私がブックレビューを書いた小手鞠るいさん作「まほうの絵本屋さん ようこそ海へ」の作画…

原田ひ香の「ランチ酒」に登場する実在店舗はここだ!

原田ひ香さんの「ランチ酒」は、哀愁漂う人間ドラマが魅力の絶品グルメ小説です。 この作品を読むと主人公である犬森祥子の食べっぷりに惹かれ、誰もが「このお店に行ってみたい……!」と思うはず。 しかし、「ランチ酒」にはお店の名前が一切出てこないため…

「ランチ酒」に登場する武蔵小山の“肉丼”のお店「がぶ」に行ってきた!

今回は、武蔵小山の行列店「がぶ」の訪問レポートをお届けします。 「がぶ」は原田ひ香さんの「ランチ酒」の第1話目に登場する“肉丼”のお店です。 sutekinayokan.hatenablog.com 「ランチ酒」では店名が一切出てこないため、そもそもモデルとなった店舗が実…

小手鞠るい(作)、えがしらみちこ(絵)の「まほうの絵本屋さん ようこそ海へ」は色彩が美しい胸に沁みる絵本!

今回は、もうすぐ3歳になる私の息子がお気に入りの絵本である、小手鞠(こでまり)るいさんの「まほうの絵本屋さん ようこそ海へ」を紹介します。 この作品を知ったきっかけは、著者の小手鞠さんのツイッターでのつぶやきクイズでした。 『ようこそ海へ』ク…

心がすっと軽くなる!「料理」や「お酒」がキーワードのオススメ絶品グルメ小説8選!

今回は、私が大好きな「料理」や「お酒」がキーワードとなっているオススメ作品を紹介します。 「料理」や「お酒」がキーワードと言っても、食レポをするただの“グルメ小説”ではなく、テーマとしたのはあくまで“癒し”や“成長”が描かれる「人間ドラマ」です。…

原田ひ香の「ランチ酒」は、心の空腹を満たす絶品グルメ小説!

今回紹介する作品は原田ひ香(はらだひか)さんの「ランチ酒」です。 日課の本屋巡りをしていたところ、新刊コーナーになにやら美味しそうな装丁の本を見つけました。 イラストに惹かれて手にとってみると、どうやら「ランチ酒」という作品の新刊のよう。 私…

新海誠の「小説 天気の子」は、運命に翻弄された少年と少女の葛藤を描くSF恋愛小説!

今回紹介する作品は、話題沸騰の映画原作である新海誠(しんかいまこと)さんの「小説 天気の子」です。 新海誠さんといえば、日本のアニメ界で今もっとも注目されている映画監督のひとり。 社会現象にまでなった「君の名は。」の大ヒットから3年が経ち、今…

西野亮廣の「新・魔法のコンパス」を読んで自分の人生を考えた!

今回紹介する作品は、お笑い芸人から絵本作家に転身を果たしたことで有名な、キングコング西野亮廣(にしのあきひろ)さんの「新・魔法のコンパス」です。 この作品は3年前に刊行された「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」の文庫版として、令和元年の5月…

世界優良図書リスト『ホワイト・レイブンズ』に選ばれた!小手鞠るいの「ある晴れた夏の朝」

今回紹介する作品は小手鞠(こでまり)るいさんの「ある晴れた夏の朝」です。 この作品は児童文学ですが、第65回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(中学生の部)に選ばれています。 それだけではなく、優れた児童書を世界中の子どもたちに広める…

1000冊以上の本から選んだ思わずクスリとしてしまう笑える小説7選!

今回は、今まで読んだ1,000冊以上の本の中から、思わずクスリとしてしまう「笑える本」を紹介します。 テレビや漫画と違い、視覚的な要素がない小説で笑うことは非常にハードルが高いですよね。 そんな中でも、文章のテンポや絶妙な表現によって思わず笑…

本の中に愛が見えるハートフルストーリー!成田名璃子の「東京すみっこごはん」

今回紹介する作品は、成田名璃子(なりたなりこ)さんの「東京すみっこごはん」です。 本の中で愛が見えるような心温まるこの作品は、文庫書き下ろしのシリーズ物で、2019年6月現在では第4巻まで刊行されています。 この作品は、手作り料理を共に食べ…

前代未聞の“読者が犯人”となるミステリー!深水黎一郎の「最後のトリック」

今回紹介する作品は、ミステリー史上初の“読者が犯人”となる問題作! 深水黎一郎(ふかみれいいちろう)さんの「最後のトリック」です。 「読者が犯人って一体どういうこと!?」と、誰もが思うこの作品。 実際に読んでみると本当に読者が犯人になってしまい…

程よい謎解きの心温まるミステリー!成田名璃子の「不機嫌なコルドニエ」

今回紹介する作品は、成田名璃子(なりたなりこ)さんのハートフルミステリー「不機嫌なコルドニエ」です。 コルドニエというのはフランス語で「靴屋」のこと。 この作品は、腕利きの靴職人が靴屋に訪れる顧客が抱えた悩みを「靴の声」を聞きながら解きほぐ…

宮下奈都の「遠くの声に耳を澄ませて」は優しく背中を押してくれる短編集!

今回紹介する作品は、文喫の“選書”サービスを利用して「泣ける本」をリクエストした際に選んでもらった1冊、宮下奈都(みやしたなつ)さんの「遠くの声に耳を澄ませて」です。 この作品は、“旅”をテーマに描かれた12編からなる連作短編集で、雑誌「旅」に…

東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は優しい気持ちが心に灯る笑って泣ける本!

今回、紹介する作品は東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」です。 この本と出会ったのは、とあるツイッターでのつぶやきがきっかけでした。 それは、以前投稿した「1000冊以上の本から選んだ感動して泣ける本7選」にリツイートしてくれた、なおこさんの一…