2021年に読んで良かった本・小説8選!

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時間が過ぎるのはあっという間で、気付けば年末……!
2021年も残すところあと僅かとなりました。

今年はとにかく忙しく、久しぶりの投稿になってしまいましたが「最後にこの企画だけは……!」とキーボードを叩いています。

ということで今回は「2021年に読んで良かった本・小説」を紹介します。

2021年以外に刊行された作品から選んだ番外編も合わせてどうぞ!

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令和の古畑任三郎!?相沢沙呼の「invert(インヴァート)」は拍手喝采のエンターテイメント倒述ミステリ!

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ちゃーらーん!

さてさて、紳士淑女の皆さま。 大変長らくお待たせしました。

2020年にミステリ界を賑わせた「medium 霊媒探偵城塚翡翠」の続編が、この度ついに刊行と相成りました。

「まさか、あの伝説のミステリの続編が……!?」と誰もが驚いたことでしょう。
かくいう私も度肝を抜かれたことは言うまでもありません。

前作であれだけのことをしでかしておきながら、まさか続編が出るなんて……!?

著者の相沢さんの挑戦挑発に感服しながら今作の副題を見てみると「城塚翡翠倒述集」とのこと。

倒述集……? 倒述ミステリ……つまり、犯人目線のお話です。

もうあの時には戻れない翡翠ちゃんの活躍やいかに……!

今回は、相沢沙呼さんの会心作「invert(インヴァート)城塚翡翠倒述集」のブックレビューをお届けします。

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ネタバレ注意!

この作品は前作「medium 霊媒探偵城塚翡翠」の結末に触れています。

この本を100%楽しみたい未読の方は、本屋に走って「medium 霊媒探偵城塚翡翠」を読むことを強くオススメします!(推奨)

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町田その子の「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」は人とのつながりを感じられる傑作短編連作集!

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「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」は、2021年に本屋大賞を受賞した「52ヘルツのクジラたち」の著者である町田そのこさんのデビュー作!

出版社は文庫本に唯一スピン(紐状のしおり)が付いている新潮文庫です。

版元が新潮社というだけで、なんとなく安心してしまうのは私だけでしょうか……?

そんなこの本には、大胆な仕掛けを選考委員(三浦しをんさん・辻村深月さん)に絶賛され、R-18文学賞大賞を受賞した「カメルーンの青い魚」を含む5編の連作短編が収録されています。

静寂の中ほとばしる人々の強さをしなやかに描き出した力のある短編集です。

「52ヘルツのクジラたち」がお好きな方でしたら間違いなくオススメ!

今回は「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」のブックレビューをお届けします。

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「52ヘルツのクジラたち(町田そのこ著)」は孤独を乗り越える再生の物語!

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先日、とてもいい本をTwitterのフォロワー(濁流。@oresama510)様に教えていただきました。

その本は、町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」です。

以前から「装幀が素敵だな」と気になっていた本だったので、書店で見つけてすぐに購入しました。

内容を全く見ずに買ったので“虐待”という重たいテーマの作品だったとは思いも寄らず、読み始めるまで躊躇して数週間……。

意を決してゆっくりと読むことを決めページをめくり始めると、思いのほか読み口は軽く、愛情を感じる温かい物語でした。

先日発表された本屋大賞でも見事に大賞を受賞した、今もっとも注目度の高い作品です。

今回は町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」のブックレビューをお届けします。

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「物語を楽曲化」するユニットYOASOBIの原作小説を読むと魅力倍増間違いなし!

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2019年に1stシングル「夜に駆ける」でデビューしてから瞬く間にブレイクし、昨年末には紅白出場も果たした新進気鋭のアーティストYOASOBI(よあそび)

ボーカロイドプロデューサーのAyase(あやせ)とシンガーソングライターのIkura(いくら)の2人が紡ぐ音楽が胸に響き、私もかなりハマっています。

そんな彼らの最も大きな特徴は「物語の楽曲化」、つまり「小説を音楽に」すること。

紅白で熱唱したあの曲や、CMで度々耳にするこの曲も、それぞれインスパイアされた物語(小説)から生まれています。

私は配信楽曲をすべて購入するくらいYOASOBIが好きですが、今まで原作小説を読んだことがありませんでした。

ふと気になってどんな作品なのかと調べてみると、原作小説集が刊行されているだけでなく、インターネット上でも無料で公開されているとのこと……!

早速読んでみると、YOASOBIの音楽が何倍も楽しくなりました!

今回は、今まで知っているようで知らなかったYOASOBIの魅力についてお届けします。

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相沢沙呼の「教室に並んだ背表紙」は物語に想いを馳せる青春小説!

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この本のPOINT!

年明け早々に「今年読んだ本ベスト1になるかも……?」と思わせる良作!

物語の素晴らしさ、本が好きという気持ちに応えてくれる!

寂しくて迷った時に手に取ってほしい救いの一冊!

2021年が始まって早々の1月中頃。

今年に入ってまだ2冊の本しか読んでいませんが、「今年のベスト1かも……!?」と思わせる作品に出会いました。

それが相沢沙呼さんの「教室に並んだ背表紙」です。

よく見ると刊行されたのは2020年12月10日なので、もっと早く知っていれば「2020年に読んで良かった本」にノミネートされていたのは確実……!

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図書室を舞台にした「本が好き」という気持ちに応えてくれる連作短編集です。

今回は相沢沙呼さんの「教室に並んだ背表紙」のブックレビューをお届けします。

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2020年に読んで良かった本・小説6選!

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毎年思うことですが、時が過ぎるのはあっという間で、気がつけばもう年末……!
2020年は新型コロナウイルスに翻弄された一年でしたね。

個人的には仕事も忙しくあまり本を読む時間が取れずにおりましたが、それでも例年以上に素敵な本に出会うことができました。

中でも今年は大好きなシリーズ物が次々と完結していき、大団円の嬉しさと同じくらい寂しさもひとしおで……。

振り返って見ると、かつてないほど濃厚な一年でした。

今回は、2020年に読んで良かった本を「2020年刊行のイチオシ本」「刊行年問わず読んで良かった本」「シリーズ編」の3コーナーに分けて6冊紹介します!

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「まっくろいたちのレストラン」は子供も大人も楽しめる版画が素敵な恋の絵本!

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先日、御書印巡りをしていたところ、立川駅の「PAPER WALL」という書店で平岡瞳さんのイラストに出会いました。

平岡瞳さんのことを今まで存じ上げなかったのですが、一目見て心奪われるほど版画絵が素敵……!

書店には作品も並べられており、そこで出会ったのが「まっくろいたちのレストラン」という絵本です。

著者は直木賞作家の島本理生さんで、その挿絵を平岡瞳さんが担当しています。

“恋”をテーマにした物語に、哀愁のある版画絵がマッチした味わい深い作品です。

今回は、平岡瞳さんの挿絵が素敵すぎる“恋の絵本”「まっくろいたちのレストラン」のブックレビューをお届けします。

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古内一絵の「銀色のマーメイド」は「マカン・マラン」の原点と称される胸熱青春小説!

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「マカン・マラン」のファンの方に是非読んでほしい作品があります。

それが古内一絵さんのデビュー作「銀色のマーメイド」です。

「マカン・マラン」でおなじみのシャールジャダ柳田先生が登場し、まるでスピンオフ小説のように楽しめます。

まさかデビュー作でここまで完成されたキャラクターが登場するなんて驚きの一言です……!

性同一性障害に苦しむ中学生の葛藤と、廃部寸前に陥った水泳部の存続をかけた青春物語。

今回は、「マカン・マラン」の原点と称される「銀色のマーメイド」のブックレビューをお届けします。

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【ROUNDS】人間をダメにするブックアームスタンド商品レビュー!

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「面白そうな読書グッズはないものか……?」と探していたところ、寝ながら本が読めるブックアームスタンドがあるとの情報をTwitterで戴きました。

どこかで見たことがあるなと思っていたら、これは文学YouTuberベルさんが紹介していた「人間をダメにするブックアームスタンド」ではありませんか!?

寝ながら本が読めるなんて一体どんな読み心地なのだろう……と、ちょうど気になっていたところ。

これは読書ブロガーとして本気の商品レビューを書くしかない!

ということで、今回はROUNDSさんが販売する「人間をダメにするブックアームスタンド」の商品レビューをお届けします。

商品提供ではなく自分で購入したものなので、ガチンコの商品レビューをどうぞ!

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相沢沙呼の「マツリカ・シリーズ」は妖艶な美少女に罵られたくなる青春ミステリー!

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今回紹介する作品は、相沢沙呼(あいざわさこ)さんの青春ミステリー「マツリカ・シリーズ」の3冊!

相沢沙呼さんといえば、2019年にミステリー界を騒がせた「medium 霊媒探偵城塚翡翠」の著者ですが、「マツリカ・シリーズ」は2011年〜2017年に書かれた“日常の謎”をテーマにした学園ミステリーです。

第1作目の「マツリカ・マジョルカ」から始まり、2作目の「マツリカ・マハリタ」と続き、現在3作目の「マツリカ・マトリョシカ」まで刊行されています。

あの伝説となったパワーキャラクターである「medium」翡翠ちゃんこのシリーズが原点となった言われており、非常に読み応えのある作品です。

ミステリー好きの方だけでなく、女子高生のふとももが好きな方や、美少女に「犬」「おまえ」呼ばわりされたいドMの方は今すぐ本屋に走りましょう!

今回は、中毒性の高い青春ミステリー「マツリカ・シリーズ」のブックレビューをお届けします。

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「御書印」第2次参加書店の店舗情報まとめ【東京近郊vol.2】

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本好きの間で話題の御書印は、書店員さんとの何気ない交流や、御書印に託された書店の歴史を垣間見ることができる、本が好きならハマること間違いなしのプロジェクト!

本の新しい楽しみ方を見出しています。

2020年3月に開始した当初は全国各地に46書店が参加していましたが、6月から新たに第2次参加書店を迎え合計137店舗となりました。

今後もどんどん参加書店は増えていくようで、ますます盛り上がりを見せています。

かくいう私も御書印巡りにハマっており、東京近郊の御書印は35種類を集め、ほぼ制覇しました!

今回は、御朱印集めの旅のお供に、東京近郊にある第2次参加書店の店舗情報と、私が集めた御書印をまとめて紹介します。

第1次参加書店の店舗情報と合わせてお楽しみください!

sutekinayokan.hatenablog.com

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