2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

じんわりと心温まる奥深い本!東直子の「とりつくしま」

今回は、歌人であり作家でもある東直子さんの連作短編集「とりつくしま」を紹介します。 この本は5年くらい前に初めて読んだとき「いい本だったな」と感じ、著者の他の作品にも興味を持つきっかけとなったものの、「いい本止まり」で特筆すべき点はないとい…

読書好きが辿り着いた寝室専用の読書灯!エル光源の「LFX1-OLE」レビュー

私が今まで使ってきた読書灯の中で最も使いやすく大変気に入っている商品を紹介します。 それが、エル光源さんの「LFX1-OLE 卓上タイプ(型番はLFX1-O-D)」。 エル光源さんは日本のLEDライト専門メーカーで、その中でも「LFX1-OLE」は就寝前の読書に特化し…

点が線になるサクセスストーリー!ルイス・サッカーの「穴 HOLES」

今回紹介する本は、友人からオススメされたルイス・サッカーの「穴」です。 紹介してくれたのは荒川ケンタウロスというバンドのボーカルである一戸くん(本名は“いちのへ”、あだ名は“いっと”)。 彼は大学のサークルの友人で今でも飲み仲間ですが、以前から…

笹井宏之が紡いだ透明で切なくて優しい短歌集「えーえんとくちから」

今回紹介するのは、26歳でこの世を去った歌人・笹井宏之さんの短歌集「えーえんとくちから」です。 普段読書をされる方でも短歌や詩に馴染みがある方はそう多くないと思います。 私自身、普段から短歌に嗜みがある訳ではなく、歌人にも詳しくありません。 …

七月隆文の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は2度読みたくなる恋愛小説!

私が七月隆文さんの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする(以下“ぼく明日”とします)」に出会ったのは、カバーイラストを手がけるカスヤナガトさんの影響です。 カスヤナガトさんといえば、数多くの書籍カバーイラストを手がける売れっ子イラストレーター。…