原田ひ香さんの「ランチ酒」は、哀愁漂う人間ドラマが魅力の絶品グルメ小説です。
この作品を読むと主人公である犬森祥子の食べっぷりに惹かれ、誰もが「このお店に行ってみたい……!」と思うはず。
しかし、「ランチ酒」にはお店の名前が一切出てこないため、実在するのかどうかよくわかりません。
そんな中、読み進めていくと「ここはあのお店に違いない!」と気付くところがちらほら。
それならば他の章のお店も実在するはず……!
ということで、本に描かれるお店の特徴や原田ひ香さんのTwitterを参考にしながら、「ランチ酒」に登場する実在店舗を突き止めました!
今回は、原田ひ香さんの「ランチ酒」に登場する実在する店舗をまとめて紹介します。
- 第1酒 武蔵小山 “肉丼” 「がぶ」
- 第2酒 中目黒 “ラムチーズバーガー” 「ザ バーガー バウズ」
- 第3酒 丸の内 “回転寿司” 「根室はな丸」
- 第4酒 中野 “焼き魚定食” 「陸蒸気 」
- 第5酒 阿倍野 “刺身定食” 「スタンドふじ」
- 第6酒 御茶ノ水 “牛タン” 「ねぎし」
- 第7酒 新宿 “ソーセージ&クラウト” 「ベルク」
- 第8酒 十条 “バクテー” 「肉骨茶」
- 第9酒 新丸子 “サイコロステーキ” 「ミート&ワイン バンブゥ」
- 第10酒 秋葉原 “からあげ丼” 「ハイブリッド酒場」【閉店】
- 第11酒 新丸子 “アジフライ” 「三ちゃん食堂」
- 第12酒 代官山 “フレンチレストラン” 「メゾンドスリジェ」
- 第13酒 房総半島 “海鮮丼” 「網納屋」
- 第14酒 不動前 “うな重” 「八ツ目やにしむら」
- 第15酒 秋葉原 “とんかつ茶づけ” 「すずや」
- 第16酒 中野坂上 “オムライス” 「中華料理 新華楼 」
- まとめ
第1酒 武蔵小山 “肉丼” 「がぶ」
第1酒に登場する肉丼のお店は武蔵小山の「がぶ」です。
このお店はインターネットで調べてみると、「ランチ酒の特集で紹介された」という情報があり、すぐに特定することができました。
平日はランチタイム(11:30〜13:30)とディナータイム(18:00〜21:30)。
日・祝はディナータイム(18:00〜21:00)のみ営業しています。
定休日は土曜日です。
武蔵小山駅から徒歩5分ほどのところにあります。
“がぶ丼(肉丼)”を食べに実際に訪問!
このお店には「ランチ酒」を片手に実際に訪問してきました!
念願の“がぶ丼(肉丼)”は、牛肉のたたきがこれでもかと言うほど載っている大変インパクトのあるどんぶりで、その見た目はまさに肉の花!
噛み応えのある牛肉は塩胡椒で味付けされており、肉本来の味わいを楽しめます。
どんぶりいっぱいに敷き詰められた肉の下には、キャベツの千切りと甘めのタレがたっぷりと染み込んだご飯が盛られており、薄味の牛肉との相性抜群です。
ビールなどの軽めのお酒もいいですが、祥子の注文に習って芋焼酎と合わせて飲むと、パンチの効いた肉をしっかりと受け止めてくれていい感じ!
「肉を食うぞ!」という気持ちに応えてくれるとても素敵なランチでした!
「がぶ」の訪問レポートの詳細は、下記のリンクをご参照ください。
第2酒 中目黒 “ラムチーズバーガー” 「ザ バーガー バウズ」
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第2酒に登場するのは中目黒の“ラムチーズバーガー”。
ハンバーガー屋の激戦区でもある中目黒では該当するお店が沢山ありそうだな……と思いつつも検索をすると、ラムチーズバーガーが食べられるお店は1件しかなさそう……!
ということで特定しました!
ラムチーズバーガーのお店は「THE BURGER VOWS(ザ バーガー バウズ)」です。
月曜日が定休日で、火〜金曜日は11:30〜15:00がランチタイム。
17:00〜23:00がディナータイムです。
土、日は11:30〜23:00まで続けて営業しています。
中目黒駅から徒歩7分です。
ラムチーズバーガーとブルックリンラガーの絶妙コンビにそそられる!
ハンバーガーといえばビーフが一般的ですが、このお店ではラムチーズバーガーが看板商品でリピートNO.1メニューとのこと。
羊肉のハンバーガーなんて食べたことがありません!
気になりますね〜。
「ランチ酒」では、このラムチーズバーガーにブルックリンラガーとヒューガルデンを合わせていました。
なめらかな口当たりとモルトの甘みのあとにスッキリとした苦味が追いかけてくるブルックリンラガー。
少し癖のあるラム肉との相性の良さは、きっと抜群に違いない……!
書いていてよだれが出そうです……。
もはやラムチーズバーガーを頬張りながら、ブルックリンラガーを飲み干す自分の姿が目に浮かびます。
きっとこの姿、近々実現するはずです……!
第3酒 丸の内 “回転寿司” 「根室はな丸」
第3酒目に登場するのは、日本郵便が手がける商業ビル「KITTE(キッテ)」の中にある“回転寿司”ということで、こちらは簡単に特定できました。
行列必須の人気店「根室花まる」です。
東京駅徒歩1分の好立地にして驚愕のコスパが有名で、並ばずにはまず入れません!
ちなみに食べログの平均予算は2,000円〜3,000円と激安……!
「ランチ酒」でも祥子はオープン前に到着しましたが既に行列となっていました。
元旦のみ休業で、平日は11:00〜23:00、日・祝日は11:00〜22:00まで営業しています。
行列覚悟で並ぶか、妻に内緒で有給を取るか……(心の声)
丸の内は私の職場から歩いて行ける距離ですが、オープン前の11時で既に行列とあれば、仕事中に行くことはなかなかできそうにありません。
試しに仕事終わりの19時頃に訪問してみると、なんと2時間待ちでした……!
しかし、ここまで並んでいるお寿司屋さんを見ると、やはり一度は行ってみたいですね。
(妻には仕事に行くと嘘をついて、有給を取ってしまおうかなぁ……。)
と、心の声がダダ漏れになってしまうほど、今一番行ってみたい回転寿司屋さんが「根室花まる」です。
ちなみに私はすべての食べ物の中でお寿司が何よりも好き!
どれほど好きかというと、高校〜大学を卒業するまでお寿司屋さんでアルバイトをしていたほど……!
更にいうと、就職活動時には東証一部上場の某お寿司チェーン店に就職を考え、内定をもらっていました。
(結局アパレル関係の道へ進みましたが)
そんな訳でお寿司には昔から目がないのです。
寿司好きの名にかけて「根室花まる」には作戦(有給)を考えて訪問します!
第4酒 中野 “焼き魚定食” 「陸蒸気 」
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第4酒に登場する中野の“焼き魚定食”ですが、さすがに特定するのが難しそうだなと思いつつ「中野 焼き魚定食 ランチ」で検索をすると、どうやら有名店がある様子。
ランチは焼き魚定食を出して、夜は炉端焼きが看板メニュー。
さらには店の中央に大きな焼き場があるお店……、それはここに違いない!
ということで、「ランチ酒」の描写とも合致しており特定できました!
中野の知る人ぞ知る名店「陸蒸気(おかじょうき) 」です。
平日は11:30~13:00がランチタイムで、休憩を挟んで夜は16:00~22:00まで営業しています。
土・日・祝はランチタイムはなく、16:00~22:00が営業時間です。
定休日は年末年始とお盆のみ。
中野駅から徒歩3分のところにあります。
焼き魚の名店ここにあり! ネットから伝わる本格派!
このお店の美味しさは、インターネットで写真を見ているだけで伝わってくるものがあります。
なんて絶妙な焼き加減なのでしょう!
やはり焼き魚は炭火に限りますね。
炭火は遠赤外線効果で表面が素早く焼けるので、外側はパリッと焼き目がついて香ばしく、余分な水分が抜けないため中はふっくらと焼き上がります。
www.instagram.com
お店の中央にドンと構える焼き場の存在が全てを物語っていますね。
そりゃこんな立派な囲炉裏で炭火焼したら美味しいに決まっています。
新宿で友人と飲む機会があれば、少し足を伸ばして中野まで来てもいいかも……?
後ほど登場するベルクで待ち合わせて中野まで1駅!
決定です……!
https://www.nakano-okajoki.com/www.nakano-okajoki.com
第5酒 阿倍野 “刺身定食” 「スタンドふじ」
第5酒は祥子が大阪出張の際に訪問した阿倍野にある“刺身定食”です。
ここは意外と特定するのが難しく苦労しました。
「ランチ酒」では「アポロというビルの地下街に入る」という描写があるのですが、「スタンドふじ」があるのは“ルシアスビル”。
ここに落とし穴がありました。
“アポロビル”と“ルシアスビル”は繋がっていて、どちらも同じ「株式会社きんえい」が所有するビルなのです。
“アポロビル”には「魚市」というそれらしい魚屋さんがあって、どちらの店なのか特定に手こずりました。
メニューやお酒のラインナップが決め手で「スタンドふじ」が正解なのでは……ということでなんとか特定!
年中無休で毎日11:00〜23:00まで営業している昼から飲める居酒屋です!
大阪出張に行くことを決意!
私は普段営業の仕事をしており、たまに出張で地方に訪れます。
行き先は岡山、新潟、愛知が多いのですが、本社がある大阪にたまに行くことも。
大阪には担当先がないため行く機会は少ないのですが、次回大阪出張の際には何としても寄りたいお店ですね。
呉春、黒龍、飛露喜、久保田、獺祭、八海山など日本酒の品揃えも豊富です。
しかもどれを選んでも380円とのこと!
大阪は東京に比べて飲み屋が安いんですよね。
素晴らしいです!
お店のキャッチコピーは「海鮮が安いだけの店」 。
“安くてうまい”が伝わってくるナイスなキャッチコピーです。
早く大阪に出張に行かないと……!
第6酒 御茶ノ水 “牛タン” 「ねぎし」
第6酒で祥子は、とにかくうまいものが食べたくて、うろうろ店を探すのを放棄して駅前の見慣れた牛タン屋に入ります。
御茶ノ水にある牛タンのチェーン店は1店舗のみ!
ということで特定しました。
みんな大好き牛タンチェーン店の「ねぎし」です。
年中無休で10:30〜22:30まで営業しています。
牛タンチェーン店で手軽に1人焼肉!
「ねぎし」には私も時々行きますが、ちょっと「焼肉食べたいな」という時に重宝します。
焼肉に比べて手軽で1人でも入りやすく、女性にも人気が高いため、牛タンチェーンは軒並み業績が好調なのだとか。
“牛タン定食”は、たまに無性に食べたくなる魔力がありますね。
牛タンにビール……、最高です!
牛タンの名脇役といえばもちろん「とろろ」。
熱々のご飯の上にとろろをかけて、牛タンと一緒に味わうのもこれまた美味!
あぁ、牛タン食べたくなってしまいました……!
祥子はこの日メニューもろくに見ずに1番目立つ定食を頼んでいました。
ということは、「牛タン3種盛りセット」でしょうか。
私は「しろたんセット」をよく頼みますが、牛肉を程よく焼いた「ブラッキー」も捨てがたいですね。
なんだか無性に「ねぎし」に行きたくなってしまい店舗情報を眺めてみたら、都心にしかないチェーン店だということを初めて知りました。
牛タンといえば「ねぎし」と思っていましたが、もしかして知らない人の方が多いのでしょうか……?
とてもオススメの牛タンチェーンなので、東京に来た際はぜひ!
第7酒 新宿 “ソーセージ&クラウト” 「ベルク」
第7酒に登場する新宿の立ち飲みカフェはすぐに特定できました!
私の愛するお店「ベルク」です。
新宿駅徒歩0分! 東口改札を出て左に曲がったすぐのところにあります。
年中無休で営業時間は7:00〜23:00。
駅の中にあるお店です。
新宿に行ったらとりあえず寄りたくなる!我が愛すべき「ベルク」!
私はしょっちゅう「ベルク」に行きます。
なぜなら生ビールが300円で飲めるから!
新宿駅のど真ん中でビールが300円だなんて、その辺でコーヒーを飲むより安いじゃないですか……!?
荒川ケンタウロスのライブ会場は渋谷だけど、乗り換え間違えて新宿に来てしまった……ので、とりあえずベルクでビールを飲んで落ち着くことにしました。
— ユウ@ホンダナ!運営中 (@sutekinayokan) 2019年8月12日
18時の会場には間に合う気がしません。。 pic.twitter.com/hlDLsmNSXH
気がついたらベルクにいる……、そんなことが何度あったことでしょう。
雑多なお店の雰囲気が逆に落ち着きます。
「ソーセージ&クラウト(390円)」のソーセージは茹で加減が職人技で、ジューシーでプリッとした歯ごたえが楽しめます。
山盛りのザワークラウトをワシワシと食べてビールを飲むとこれがまた美味しい!
赤ワイン(300円)にも合いますよ。
ちなみにお店の看板メニューの「ベルクドック(290円)」というホットドックも小腹が空いた時にオススメです。
朝からコーヒーを飲んでいる人、モーニングを食べている人、ビールで一杯やっている人がごちゃ混ぜのオールマイティなカフェ!
まさに眠らない街・新宿ならではの光景です。
第8酒 十条 “バクテー” 「肉骨茶」
第8酒に登場するのは十条駅にある“バクテー”です。
お店の名前も「肉骨茶」と書いて“バクテー”と読みます。
一体どんな料理かというと、ホロホロの肉厚スペアリブを、にんにくや漢方の旨味たっぷりのスープで煮込んだマレーシアの郷土料理です。
バクテー専門店自体が非常に少なく、インターネットで「肉骨茶」と検索するだけで十条のお店がすぐに出てきました。
十条駅北口から徒歩1分ほどのところにお店はあります。
営業時間は11:00~23:00で、火曜日が定休日です。
なんとも気になる未知の味……!
私は“バクテー”を食べたことが一度もありません。
マレーシアのソウルフードと呼ばれ、朝食をはじめ、ランチや夕食、おやつ、そして日本のラーメンのようにお酒のシメとしても食べられるそうです。
パクチーが香ってきそうなエスニックなイメージですが、一体どんな味なのでしょう……?
「ランチ酒」で祥子は、肉にむしゃぶりつきながら本当に美味しそうに平らげます。
ホロリと崩れる柔らかい肉にはしっかりと味がついており、それでいて全く脂っこくなく、シンガポールの軽いタイガービールとの相性も抜群!
あぁ、美味しそうだ……。
なんとも気になる未知の味を確かめに行かなくてはなりません!
第9酒 新丸子 “サイコロステーキ” 「ミート&ワイン バンブゥ」
新丸子の“おまかせ肉ランチ”のお店は「ミート&ワイン バンブゥ」です。
ここは特定するのが非常に大変でした。
というのも、ランチメニューが変わっていて“おまかせ肉ランチ”というものがなかったからです。
「八百屋やコンビニを通り過ぎる」「ミート&ワインという文字」「特製サングリア」など本の情報を、グーグルマップのストリートビューで照らし合わせると「バンブゥ」しかないのですが、肝心のメニューがない!
そこで、食べログやRettyやインスタグラムなどで「バンブゥ」のランチメニューの写真をひとつずつ探したところ、2017年頃の写真を拡大して“おまかせ肉ランチ”を見つけました! 執念……!
日曜日が定休日で、月〜木はランチタイム11:50〜14:30、ディナータイム17:00〜21:30まで営業しています。
金・土は、ディナータイムのみで17:00〜23:00までと少し遅くまでやっているんですね。
新丸子駅西口から徒歩2分のところにあります。
なかなか訪れる機会のない「新丸子」で肉ランチ!
「新丸子駅」はそこに用事がなければなかなか訪れることのない場所で、私は今まで1度も行ったことがありません。
作中では祥子も同じく初めて降り立つ駅でしたが、おそらくほとんどの人がそうではないでしょうか。
住所としては川崎市にあたり、自由が丘や田園調布を超えて多摩川を渡った先にあります。
更にその先にある沿線の「武蔵小杉」の方が栄えていて人も多そうなイメージですね。
そんな新丸子の路地にひっそりと佇む「バンブゥ」は、騒がしい小杉界隈の中でゆっくりと食事ができそうなお店です。
「お肉が美味しい」という口コミが多く、近くに住んでいれば頻繁に通ってしまいそうな信頼感を感じさせる店構えをしています……!
新丸子に行く用事は待っていても訪れなそうなので、お肉を目指して行こうかなぁ。
第10酒 秋葉原 “からあげ丼” 「ハイブリッド酒場」【閉店】
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第10酒に登場する秋葉原の“からあげ丼”のお店は有名店のようですぐに見つかりました。
しかしながら、作中でも紹介されていた通りすでに閉店しています。
「ハイブリッド酒場」という店名で、からあげが5個〜15個まで選べて同じ値段500円という超破格のお店でした。
【閉店】「ハイブリッド酒場」 tabelog.com
移店した「唐揚げ なかの」も閉店……!涙
「ハイブリッド酒場」はその後、「唐揚げなかの」という店名に変え、中野に移店しましたがこちらも残念ながら2019年5月で閉店しています。
ボリューム満点のからあげやチキン南蛮は是非とも食べてみたかったですね。
ウイスキー500ミリとソーダ2リットルと氷がセットになった“せんべろセット”800円も頼んでみたかった!
一体どうやって利益を上げているのだろうと首を傾げるほど安いお店でしたが、やはり無理があったのでしょうか……?
残念です……!
【閉店】唐揚げなかの
第11酒 新丸子 “アジフライ” 「三ちゃん食堂」
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第11酒のお店はまたまた登場の新丸子です。
これはもう「新丸子に行け」ということですよね。
わかりました。
新丸子で“昼酒場”というジャンルで有名な、定食屋とも居酒屋とも中華屋ともつかない12時オープンのお店。
インターネットで調べるとすぐに「三ちゃん食堂」というお店がヒットしました!
営業時間は12: 00〜21:00。
水曜日が定休です。
新丸子駅から徒歩3分のところにあります。
昔ながらの大衆食堂的な昼酒場!
決してキレイとは言えない店構えに手作りの昔ながらの料理と安いお酒。
この手のお店は好き嫌いが分かれますが、私はディープなせんべろ酒場も大好きです。
こういったお店では、ウーロンハイを片手に“アジフライ”やら“たこちゃんウインナー”やらをつまみに昼間から飲みたいところ。
料理の手作り感がとてもいいですね。
ワイワイと相席しながら思いのままに飲む大衆酒場。
昼間に「三ちゃん食堂」で飲んで、夜はそのまま「バンブゥ」に流れるという「ランチ酒オフ会」に誰か付き合ってくれませんか……?
第12酒 代官山 “フレンチレストラン” 「メゾンドスリジェ」
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第12酒に登場するのは本格的なフレンチレストラン。
代官山の鉢山町(はちやまちょう)交番前にある一軒家のフレンチということで特定できました!
隠れ家フレンチレストラン「メゾンドスリジェ」です。
ランチタイムは11:30~14:30、ディナータイムは18:00~21:30で月曜日が定休日です。
代官山から徒歩8分のところにお店はあります。
子連れでも安心のキッズウィークがある本格フレンチレストラン!
「メゾンドスリジェ」はサービス料(10%)がつく本格的なフレンチですが、毎月第2週はキッズウィークとなっており小さな子供連れでも歓迎してくれます。
このキッズウィークというサービスはとてもいいですね。
小さな子供がいると本格的なレストランは最初に諦めてしまうので、お店側から受け入れてくれるのは非常にありがたいです。
祥子もこのお店を選んだ決め手は「子供を連れて行ける雰囲気のある」ことでした。
思えば本格的なフレンチなんて結婚式くらいでしか食べたことがありません。
ちょっと奮発して、記念日などに利用してみたいお店です!
第13酒 房総半島 “海鮮丼” 「網納屋」
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第13酒のお店は房総半島の道の駅「富楽里(ふらり)」にある海鮮丼のお店ということで、すぐに特定することができました。
漁協直営のお食事処「網納屋(あみなや)」です。
営業時間は10:00〜18:00まで。
毎週水曜日が定休日です。
その日揚がった新鮮な魚で提供する日替わり海鮮丼!
「網納屋」の看板メニューである“あみなや丼”は、定置網でその日揚がった新鮮な魚を提供する海鮮丼です。
鮮度抜群でボリュームもたっぷり!
昼には売り切れてしまう人気メニューだというのも頷けます。
お店は内房を館山の近くまで下った南房総にあり、都心からアクアラインを通っても100km近くあるので1時間半くらいかかるでしょうか。
この絶妙な距離は「ちょっと遠くに行きたい」という時にぴったりです!
日帰りで小旅行をして美味しいものを食べれば、ちょっとした気分転換にもなっていいですね。
美味しいものは人を元気にする力があります!
第14酒 不動前 “うな重” 「八ツ目やにしむら」
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不動前のうなぎ屋といえば「八ツ目やにしむら」でしょう!
駅に黄色い大きな広告が貼ってある有名店です。
水曜日が定休日で、店内の食事は11:00~14:00までですが、店頭販売も10:00~19:00まで行なっています。
私は寿司の次に何が好きかと問われたら「うな重」だと答えます。
高価なのでなかなか食べられませんが、うなぎと辛口の日本酒……最高ですよね!
「八つ目やにしむら」は、目黒不動尊近くにある名店と呼び声の高いお店です。
昭和35年創業の“うなぎ”の名店!
「八ツ目やにしむら」はその店名から「ヤツメウナギ」の専門店だと勘違いされる方がいらっしゃいますが、使われているのは千住の川魚問屋「松本」から充分に吟味した国産最高級の「ニホンウナギ」です。
通常“うな重”に使われる“うなぎ”は「ニホンウナギ」ですが、こちらはウナギ科ウナギ属の要するに「ウナギ」です。
一方、「ヤツメウナギ」は脊椎動物亜門、円口類、ヤツメウナギ目。
「ウナギ」と似ていますが異なる生き物で、味も全く違います(ヤツメウナギはとても苦いそうです)。
「八つ目やにしむら」のうなぎは、ふわふわと柔らかすぎず、ちょうど良い歯ごたえのあるうな重です。
祥子は日本酒の“会津ほまれ”と合わせて楽しみますが、たれも甘すぎず、うなぎの脂に辛口の日本酒がよく合います。
「ランチ酒」を読むと本当に美味しそうで、この店に行って見たいと思うことの連続です。
第15酒 秋葉原 “とんかつ茶づけ” 「すずや」
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第15酒は“とんかつ茶づけ”が名物の「新宿すずや 秋葉原店」です。
「秋葉原 とんかつ茶づけ」で検索をすると、このお店しか出てこないので間違いないかなと。
定休日は不定で、平日は11:00~23:00、日・祝は11:00~22:00まで営業しています。
秋葉原駅から徒歩2分のところにありますが、本店は新宿で昭和29年に創業した老舗です。
「すずや」発祥の名物料理“とんかつ茶づけ”
「とんかつ茶づけとは一体なんぞや?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、かくいう私もその1人です。
どうやら、お醤油味のとんかつにたっぷりの炒めたキャベツが盛られており、食事の〆にお茶づけにして食べるという、一皿で2度美味しい料理とのこと。
とんかつをソースではなく醤油をかけて食べるのも私は好きなので、“醬油味のとんかつ”はなんとなく味の想像がつきます。
しかし、それをご飯に乗せて出汁をかけてお茶漬けにして食べるなんて、まったく想像ができません!
一体どんな味なのでしょうか……!?
とんかつ屋に入ったら普通のとんかつを食べたくなってしまいそうですが、1度は試してみたい“とんかつ茶づけ”です。
第16酒 中野坂上 “オムライス” 「中華料理 新華楼 」
最後となる第16酒のお店は中野坂上の「中華料理 新華楼 」です。
メニューのラインナップや価格が合致しているので間違いないと思います。
ホームページやSNSのアカウントがなく、食べログに営業時間や定休日すら書いていない謎めいたお店です。
調べてみると、営業時間は昼の部が11:30~15:00、夜の部が17:30~22:00で、日・祝日が定休日となっています。
中野坂上駅から徒歩1分です。
地元民が通う街中華の名店ここにあり!
「中華料理 新華楼 」は昭和44年創業です。
50年以上ものあいだ中野坂上に店舗を構えているということは、その味は保証されたようなもの。
街中華の名店の匂いがプンプンと漂ってきます。
メニューはラーメン500円から始まり、カレーライス550円、カツ丼680円、焼肉丼700円とリーズナブル!
そんなお店で祥子が頼んだのは、650円のオムライスと1合380円の日本酒 でした。
オムライスに日本酒が合うと思えないですが「これはこれでいい!」と頷ける実直な美味しさが伝わってきます。
日本人が昔ながらの味付けで切り盛りしている街中華ってなんかいいですよね。
「ランチ酒」にふさわしいお店です!
まとめ
今回は、「ランチ酒」の第1巻に登場するお店を全て調べ上げ紹介しました。
1万字を超えるこの記事を書くのに30時間くらいかかったかも……?
正直なところ、お店が合っているのか確証がないのですが(原田ひ香さん、もしこのブログを見てくださいましたら答え合わせお願いいたします!)、本で描かれるお店のメニューや風景などを加味しながら書き進めていきました。
改めて「ランチ酒」を読みながらお店を探していると、もうどうしようもなく食べたくて仕方がなくなりますね!笑
「ランチ酒」を読んでいると本当に美味しそうで、お店に行きたくなります。
今回はかなりのボリュームのある内容でしたが、ここまで読んで頂きましてありがとうございました!
これからもブックレビューに限らず「本」に関わる様々な記事を書いていきますので、引き続きよろしくお願いいたします!