青春小説

相沢沙呼の「教室に並んだ背表紙」は物語に想いを馳せる青春小説!

この本のPOINT! 年明け早々に「今年読んだ本ベスト1になるかも……?」と思わせる良作! 物語の素晴らしさ、本が好きという気持ちに応えてくれる! 寂しくて迷った時に手に取ってほしい救いの一冊! 2021年が始まって早々の1月中頃。 今年に入ってまだ2冊の本…

古内一絵の「銀色のマーメイド」は「マカン・マラン」の原点と称される胸熱青春小説!

「マカン・マラン」のファンの方に是非読んでほしい作品があります。 それが古内一絵さんのデビュー作「銀色のマーメイド」です。 「マカン・マラン」でおなじみのシャールやジャダや柳田先生が登場し、まるでスピンオフ小説のように楽しめます。 まさかデビ…

恩田陸の「蜜蜂と遠雷」は音楽の神様に愛されたピアニストたちの青春小説!

2016年に直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。 2019年には映画化もされ更に話題となりましたが、タイミングを逃してしまい今まで読まずにおりました。 「今更どうかな……?」と思いつつ読んでみたところ、なるほど、これは…

成田名璃子の「グランドスカイ」はスキージャンプの崖っぷち青春グラフィティ!

この本のPOINT! 「スキージャンプ」という題材の珍しさが興味をそそる! 仲間と共に成長するスポーツの素晴らしさに感動! “日の丸飛行隊”の金メダリスト船木和喜さんも絶賛の青春グラフィティ! 今回紹介する作品は、成田名璃子さんの青春小説「グランドス…

新海誠の「小説 天気の子」は、運命に翻弄された少年と少女の葛藤を描くSF恋愛小説!

今回紹介する作品は、話題沸騰の映画原作である新海誠(しんかいまこと)さんの「小説 天気の子」です。 新海誠さんといえば、日本のアニメ界で今もっとも注目されている映画監督のひとり。 社会現象にまでなった「君の名は。」の大ヒットから3年が経ち、今…

世界優良図書リスト『ホワイト・レイブンズ』に選ばれた!小手鞠るいの「ある晴れた夏の朝」

今回紹介する作品は小手鞠(こでまり)るいさんの「ある晴れた夏の朝」です。 この作品は児童文学ですが、第65回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(中学生の部)に選ばれています。 それだけではなく、優れた児童書を世界中の子どもたちに広める…

知念実希人の「レフトハンド・ブラザーフッド」は兄弟の絆を描く疾走感溢れる長編ミステリー!

今回紹介する作品は知念実希人さんの疾走感溢れる長編ミステリー「レフトハンド・ブラザーフッド」です。 双子の弟の左手に亡くなった兄が宿り、殺人事件の冤罪を晴らす為に2人で真犯人を捜し求める奇妙な逃避行を描いたこの作品は、“兄弟の絆”が鍵となり探…

辻村深月が贈る映画ドラえもんの書き下ろし長編小説「のび太の月面探査記」

今回紹介する本は辻村深月さんが脚本を手がけた映画ドラえもんの書き下ろし長編「のび太の月面探査記」です。 辻村深月さんといえばドラえもんを愛する作家として知られ、著書の「凍りのくじら」ではストーリーのいたるところにドラえもんのひみつ道具が登場…

中田永一の「吉祥寺の朝日奈くん」は多様性が面白い傑作短編集!

中田永一さんの「吉祥寺の朝日奈くん」は2011年に映画化もされた作品で、書籍では5章からなる短編集として刊行されました。 それぞれの章が異なる内容の話ですが、表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」だけでなく、他の4作品も主役級の面白さ! 今回書評の…

点が線になるサクセスストーリー!ルイス・サッカーの「穴 HOLES」

今回紹介する本は、友人からオススメされたルイス・サッカーの「穴」です。 紹介してくれたのは荒川ケンタウロスというバンドのボーカルである一戸くん(本名は“いちのへ”、あだ名は“いっと”)。 彼は大学のサークルの友人で今でも飲み仲間ですが、以前から…

辻村深月の「凍りのくじら」は私の1番好きな本!

「1番好きな本はなに?」と聞かれたらとても悩みますが、私は辻村深月(つじむらみづき)の「凍りのくじら」だと答えます。 理由はただ1つ、今まで読んだ本でいちばん心に響いたからです。 辻村深月さんが直木賞を受賞した2012年に、私はツイッターにこん…