ミステリ

相沢沙呼の「マツリカ・シリーズ」は妖艶な美少女に罵られたくなる青春ミステリー!

今回紹介する作品は、相沢沙呼(あいざわさこ)さんの青春ミステリー「マツリカ・シリーズ」の3冊! 相沢沙呼さんといえば、2019年にミステリー界を騒がせた「medium 霊媒探偵城塚翡翠」の著者ですが、「マツリカ・シリーズ」は2011年〜2017年に書かれた“日…

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』のネタバレ感想!“このミス1位”は伊達じゃない最驚ミステリ!

相沢沙呼(あいざわさこ)さんの「medium 霊媒探偵城塚翡翠(メディウム れいばいたんていじょうづかひすい)」を、皆さんはもう読みましたか!? この作品は「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」「2019年ベストブック」で、それぞ…

ミステリーカフェ「謎屋珈琲店(文京根津店)」で謎解きしてきた!

本格的な焙煎コーヒーとミステリーを融合させた新しい形のカフェ「謎屋珈琲店」。 2015年2月に金沢で創業したミステリーカフェが、満を辞して2019年8月末に東京都文京区根津に2号店をオープンしました! なんでも謎解きに挑戦できる「お客様への…

知念実希人の「ムゲンのi 」は予測不能で一気読み必須のミステリー超大作!

この本のPOINT! 次々と巻き起こる怒涛の展開に息を飲む、予測不可能なミステリー超大作! 幻想的な世界に迷い込む!一気読み必須の迷宮ファンタジー! 家族の愛情が温かい!心を鷲掴みにされて盛大に泣ける! 今回紹介する知念実希人さんの「ムゲンのi」は…

芦沢央の「カインは言わなかった」は芸術にすべてを捧げた男の激情を描く慟哭のミステリー!

この本のPOINT! 人間が抱える“激情”について狂おしいほど綿密に描かれる! 他のミステリーとは一線を画する神秘的でおごそかな読後感! 物語を読んで最後に胸に残るのは、希望を感じる“スポットライトの光”! 今回紹介する作品は、芦沢央(あしざわよう)さ…

【ネタバレなし】道尾秀介の「いけない」は再読必須の体験型ミステリー!

今回紹介するのは、巷で話題騒然のミステリー小説である道尾秀介さんの「いけない」です。 この作品は、4章からなる「〜してはいけない」が描かれた連作短編集。 どの章にも最後の1ページをめくると絵が描かれており、その絵を理解した瞬間に物語ががらり…

帰ってきた傑作日常グルメミステリー!石持浅海の「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」

今回紹介する作品は石持浅海さんの「Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス」です。 この作品は以前にもブログで紹介した「Rのつく月には気をつけよう」の続編となります。 sutekinayokan.hatenablog.com 世間話の中に隠れた何気ない謎を、予想を越える結…

前代未聞の“読者が犯人”となるミステリー!深水黎一郎の「最後のトリック」

今回紹介する作品は、ミステリー史上初の“読者が犯人”となる問題作! 深水黎一郎(ふかみれいいちろう)さんの「最後のトリック」です。 「読者が犯人って一体どういうこと!?」と、誰もが思うこの作品。 実際に読んでみると本当に読者が犯人になってしまい…

程よい謎解きの心温まるミステリー!成田名璃子の「不機嫌なコルドニエ」

今回紹介する作品は、成田名璃子(なりたなりこ)さんのハートフルミステリー「不機嫌なコルドニエ」です。 コルドニエというのはフランス語で「靴屋」のこと。 この作品は、腕利きの靴職人が靴屋に訪れる顧客が抱えた悩みを「靴の声」を聞きながら解きほぐ…

東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は優しい気持ちが心に灯る笑って泣ける本!

今回、紹介する作品は東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」です。 この本と出会ったのは、とあるツイッターでのつぶやきがきっかけでした。 それは、以前投稿した「1000冊以上の本から選んだ感動して泣ける本7選」にリツイートしてくれた、なおこさんの一…

知念実希人の「レフトハンド・ブラザーフッド」は兄弟の絆を描く疾走感溢れる長編ミステリー!

今回紹介する作品は知念実希人さんの疾走感溢れる長編ミステリー「レフトハンド・ブラザーフッド」です。 双子の弟の左手に亡くなった兄が宿り、殺人事件の冤罪を晴らす為に2人で真犯人を捜し求める奇妙な逃避行を描いたこの作品は、“兄弟の絆”が鍵となり探…

七尾与史の「偶然屋」は軽くて過激なブラックユーモアミステリー!

先日、五十嵐貴久さんの「1981年のスワンソング」を私に紹介してくれた読書家である会社の上司が「面白い作品を読んだ」と、また本を貸してくれました。 それが、七尾与史(ななおよし)さんの「偶然屋」。 「運命だと思っていた出来事は実はすべて仕組…

中田永一の「吉祥寺の朝日奈くん」は多様性が面白い傑作短編集!

中田永一さんの「吉祥寺の朝日奈くん」は2011年に映画化もされた作品で、書籍では5章からなる短編集として刊行されました。 それぞれの章が異なる内容の話ですが、表題作の「吉祥寺の朝日奈くん」だけでなく、他の4作品も主役級の面白さ! 今回書評の…

本多孝好の「dele(ディーリー)」はドラマ先行で作られた新しいミステリー小説!

私は本屋で新刊を見かけたら必ず購入すると決めている作家が何人かいます。 その1人が本多孝好さんです。 2000年に「このミステリーがすごい!」のランキングにトップ10入りした「MISSING」を読んで好きになり、今まで出版された作品はすべて蔵書に入…

七月隆文の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は2度読みたくなる恋愛小説!

私が七月隆文さんの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする(以下“ぼく明日”とします)」に出会ったのは、カバーイラストを手がけるカスヤナガトさんの影響です。 カスヤナガトさんといえば、数多くの書籍カバーイラストを手がける売れっ子イラストレーター。…

石持浅海の「Rのつく月には気をつけよう」は傑作日常ミステリー!

今回ご紹介する本は、石持浅海さんの「Rのつく月には気をつけよう」です。 タイトルだけ見ると「?」が浮かびますが、1話目を読み始めると謎はすぐに解けるのでご安心を。 もし、「Rのつく月」と見ただけで「酒の肴にぴったりなカキの話だな」と、ピンとき…