Bar Bookshelff(バー ブックシェルフ)は上野にある本好きが集まる酒場!

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以前から気になっていた上野にあるBARに、先日ようやく訪問することができました。

お店の名前はBar Bookshelff(バー ブックシェルフ)。

その名の通り、店内にはマスターが集めた本が所狭しと並び、本好きのお客さんと本の話に明け暮れる、本に特化した酒場です。

1人で読書をするのもよし! 友人や恋人とお酒を楽しむのもよし!

お客さんみんな本が好きなので、ひとりで訪れても本の話に花が咲きますよ。

今回は、Bar Bookshelffの訪問リポートをお届けします。

Bar Bookshelffの基本情報

Bar BookshelffはJR上野駅浅草口から徒歩4分、銀座線稲荷町駅3番出口から徒歩4分ほどの所にある隠れ家的なBARです。

2019年5月に「本の話をする酒場」をコンセプトにオープンしました。

【営業時間】

月~金 18:00~25:00(最終入店24:30)

土〜日 15:00~25:00(最終入店24:30)

【定休日】

月に1回の不定休

上野の繁華街とは逆方向でビジネスホテルが多いこの界隈。

駅からすぐ近くですが「こんな所にBARがあるの?」と思わず首をかしげるような所にひっそりとお店を構えています。

そのため、道に迷った時は、お店の目の前にある台東区役所を目指して歩いていくとわかりやすいです。

台東区役所の手前にある古ぼけたビルの3階にBar Bookshelffはあります。

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ちなみにお店は不定休のため、訪問前に公式ツイッターで営業日を確認しましょう。

また、座席がカウンター8席しかないため、遠方から訪問する場合は電話予約(03−5246−4205)がオススメ!

予約優先で案内してくれます。

本好きが集まる「本の話をするBAR」

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Bar Bookshelffは、本の話をする酒場です。

お店の中央にはひときわ目を引く大きな本棚がどっしりと構えていて圧巻!

自然と読書家が集まるこのお店では、マスターやお客さん同士で本の話に花を咲かせることができます。

「本が好き」という共通点があることで、知らないお客さんとも抵抗なく会話をすることができますよ。

この日、私は文学フリマに出店しているお客さん数名と名刺交換をさせて頂くことができました。

「本好きと繋がりたい!」という方にはぴったりの大人の社交場ですね。

一人飲みにも適した読書ができる環境!

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8席あるカウンターの一辺(3席分)は目の前が本棚なので、完全に本の世界に没入することができます。

本好きの誰しもが1度は夢に描く「1人でBARに行って本を読みたい」という欲求を、ストレートに叶えてくれるのはBar Bookshelffならでは……!

また、お酒に関わる本も豊富で棚いっぱいに溢れていました。

ウイスキー文化研究所が発行している日本で唯一のウイスキー専門誌「ウイスキーガロア」のバックナンバーを含め全て揃えているのはさすが……!

お酒好きの方にも大満足の蔵書数です。

メニューのないBARですが、適正価格で安心!

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Bar Bookshelffにはメニューがありません。

「メニューのないBAR」と聞くと少しハードルが上がるように感じますが、適正価格のお店なのでご安心ください!

飲みたいお酒のイメージをマスターに伝えれば最適なものをチョイスしてくれます。

「さっぱり炭酸系」「甘いカクテル」「飲みやすいウイスキー」「コスパの良いオススメのモルト」など、気分でオーダーしましょう!

価格帯のイメージはオーダーするお酒によって高いものもありますが、大体1杯800円〜1,200円くらいです。

別途、テーブルチャージが1,000円かかるので、2〜3杯飲んで帰ると3〜4,000円くらいのお会計になります。

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左からジントニック(タンカレー)」「スカラバス」「モスカテル ミカエラ」

実際に私が訪問した際は、2時間くらいの間に3杯(ジントニック、スカラバス、モスカテル ミカエラ)を飲んで、お会計は税込4,000円ちょうどでした!

参考までにお店のメニューを一部掲載します。

【メニュー】

ジントニック:800円

ホワイトレディ:1,000円

ギムレット:1,200円

デュワーズ:800円

カリラ12年:1,200円

響17年:2,000円

キリン一番搾り:800円

ヒューガルデン:900円

ミックスナッツ:800円

1ショット40mlは素直に嬉しい!

昨今、1ショット30mlのBARが多い中、Bar Bookshelffでは太っ腹に40mlも注いでくれます!

もちろん40mlに対するコスト換算にはなりますが、そもそも良心的な価格設定なのでたっぷり飲めるのは素直に嬉しいですね!

この日、帰り際に外国人観光客が来店し「響17年」をオーダーしていました。

それを見て「凄く高いのではないか!?」と気になりマスターにこっそり価格を聞いてみたところ、昔の相場程度の1ショット2,000円とのこと!

終売になって値上がりしまくりの響17年が40mlで2,000円だとかなり安いのでは……!?

それなら私もオーダーすれば良かったなぁ 。 なくなる前に飲みに行かなきゃ!

ちなみに先日、改めて訪問し響17年をオーダーしてきました!

バカラのグラスも素敵です!

お店のコンセプトはとにかく「本」!

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「お店のオススメのモルトはなんですか?」と聞いたところ紹介されたのが「スカラバス」です。

初めて聞いたウイスキーだったので詳しく伺うと、2019年10月に販売されたハンターレイン社のアイラモルトとのこと。

ボトルの見た目はどことなくコンパスボックス社みたいですね

蒸留所と熟成年数はシークレットですが、飲んでみたところ「カリラ」や「ボウモア」のような優しい味わいでした。

ボトルの市場価格が4,000円強らしいので、かなりコスパの良い美味しいスコッチです。

ちなみに、オススメの理由を聞いたところ「ラベルに本の絵が書いてあるから」ということで、本への想いが止まらないマスターの心意気を垣間見ました。

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他にも、灰皿が本の形だったり、本の中にボトルが隠されていたり(禁酒時代の名残!?)、お店のコンセプトはとにかく「本」です。

本好きの方は一度訪問してみる価値がありますよ。

このお店でこじんまりと読書会を開いても楽しそうです!

しっかりとBARに来たという気分が味わえる!

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棚にはお酒がズラリ……いうよりは本がたくさんあって、あまりお酒は置かれていないような……?

しかし、ご安心ください!

バックヤードにはウイスキーなどのハードリカーをはじめ、リキュールシェリーなどのボトルが何倍もストックされています。

どうやら、本をたくさん置きすぎてお酒を置く場所がなくなってしまったそう。

「ラムはあまり置いていない」とのことですが、私が大好きなロンサカパ23年をはじめ、人気のディプロマティコや、スプリッツコンペティションで最高金賞を受賞して話題となったアプルトンエステート21年など、要所を押さえて置いてありました。

強いて言えば、この3つのラムは甘口に寄っているので、甘さ控えめで味わい深いバルバンクール15年があれば嬉しいところ。

ちなみに、私がラムを好きになるきっかけとなったロンサカパは、甘くて飲みやすくラムの概念が変わるほど美味しいので大変オススメです!

ラムはサトウキビの産地であるカリブの島々でヨーロッパ人が生み出したエキゾチックなお酒です。

植民地時代の影響を色濃く残すことで知られ、イギリスでは「rum」、フランスでは「rhum」、スペインでは「ron」、ポルトガルでは「rom」とそれぞれ表記します。

つまり、ボトルに「rum」と表記されているアプルトンはイギリス、「rhum」表記のバルバンクールはフランス、「ron」表記のロンサカパはスペイン系のラムという訳です。

大別するとイギリス・フランス・スペインの3系統に分かれますが、作り方や味わいが全く異なるのが面白いところ。

奥が深すぎて話が止まらず、ここでは語りきれません!

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根強いファンの多いアブサンも、オブジェに混ざって置いてありました。

このアブサンの並べ方は、とても雰囲気があっていいですね!

ちなみにアブサンは、ニガヨモギやアニスなどを使用した薬草リキュールで、その昔“幻覚作用”があるとされ製造禁止になった魔性のお酒です。
(現在では成分を調整されたものが解禁されています)

かの名高き芸術家であるゴッホがアブサン中毒であったという説は有名です。

モルトウイスキーはオフィシャルのスタンダードなものから、ボトラーズのマニアックなものまで幅広く揃えています。

どちらかというとボトラーズの珍しいボトルが多いかもしれませんね。

ガチガチのオーセンティックバーの品揃えには及びませんが、小さいお店にしてはお酒の種類は豊富です。

また、グラスにもこだわりがあって、バカラのクリスタルグラスやロブマイヤーのアンティークグラスが何気なく出てきます。

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左はバカラのクリスタルグラス、右はロブマイヤーのアンテーィクグラス。

グラスが素敵だとお酒もより一層美味しく感じるものです。

本にスポットを当てたお店ですが、しっかりと「BARに来た!」という気分を味わえますよ。

お土産にオリジナルブックカバーと栞を戴きました!

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この日、お土産にBar Bookshelffオリジナルのブックカバーと栞を頂戴しました!

レトロでかっこいいです!
なんだか使うのが勿体無いような……。

本屋さんでかけてもらうブックカバーより紙が丈夫でしっかりしています。

栞はショップカードになっていて、なかなかいいアイディアですね!

BARでブックカバーをもらったのは初めてのこと。
さすが本に特化した酒場です。

帰ってからも楽しいひと時を過ごすことができました!

まとめ

Bar Bookshelffは、上野にある「本の話をする酒場」がコンセプトのBARです。

読書は基本的に一人で楽しむものですが、時には誰かと語り合いながら共有することで、また新たな楽しみが生まれます。

本好きのマスターやお客さんと、お酒を飲みながら好きな本について語り合っていると時間はあっという間!

おそらくリピーターが多いBARでしょう。
私もまた行きたいです!

普段は飲みに行かない方でも、本を目当てにBARデビューをしてみてはいかがでしょうか?

シックで落ち着きのある店内で、本に囲まれながら飲むお酒は格別ですよ!