2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

絲山秋子の「海の仙人」は孤独と愛情を描いた美しい恋愛小説

今回は、孤独をテーマにした絲山秋子さんの恋愛小説「海の仙人」を紹介します。 “ファンタジー”という名を持つ役立たずの神様が登場する独特の世界観を持った中編小説です。 解釈が難しく好き嫌いも分かれそうな作品のため、書評記事を書くかどうか悩んだ本…

金城一紀の「対話篇」は心に残る切なくも希望に満ちた物語!

今回紹介する本は、金城一紀さんの3話からなる中編集「対話篇」です。 金城一紀さんといえば、本多孝好さんの大学時代の同級生であり、先日紹介したメディア化前提作品「dele(ディーリー)」のプロデュース及び脚本を担当した作家さん。 著書の「ゾンビー…

タイムスリップした青年が“未来の名曲”で音楽史を塗り替える!?五十嵐貴久の「1981年のスワンソング」

久しぶりに読む前からワクワクする本に出会いました。 タイトルは五十嵐貴久さんの「1981年のスワンソング」。 2014年の現代社会から1981年の昭和モノクロ時代にタイムスリップしてしまった主人公が、未来に生まれた名曲をバンバン大ヒットさせ…

羽海野チカの「3月のライオン」は心を揺さぶる優しい物語

今回は私が1番好きな漫画である羽海野(うみの)チカさんの「3月のライオン」を紹介します。 私は読書が好きですが本に劣らず漫画も大好きで、今まで沢山の漫画を読んできました。 その中でも「3月のライオン」は10年以上愛読している大好きな作品です…