2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【ネタバレ】本多孝好の「真夜中の五分前」の考察を徹底解説!

今回の記事では、前回投稿した「真夜中の五分前」の考察をネタバレ前提で徹底解説します。 この作品は恋愛小説ですがミステリー要素が強く、真相が読者に委ねられ漠然とした終わり方をするのも特徴のひとつ。 私はなんとも悲劇的な「side-B」が受け入れられ…

本多孝好の「真夜中の五分前」は運命に翻弄された喜劇と悲劇を描く恋愛小説

先日、知念実希人さんの「レフトハンド・ブラザーフッド」を読んで、印象的だった双子の物語があったことを思い出しました。 それが今回紹介する本多孝好さんの「真夜中の五分前」です。 一卵性双生児が抱える“アイデンティティを揺るがす苦悩”を描いたこの…

知念実希人の「レフトハンド・ブラザーフッド」は兄弟の絆を描く疾走感溢れる長編ミステリー!

今回紹介する作品は知念実希人さんの疾走感溢れる長編ミステリー「レフトハンド・ブラザーフッド」です。 双子の弟の左手に亡くなった兄が宿り、殺人事件の冤罪を晴らす為に2人で真犯人を捜し求める奇妙な逃避行を描いたこの作品は、“兄弟の絆”が鍵となり探…

ジョン・ウィリアムズの「ストーナー」は平凡な男のありふれた人生を描いた美しい物語

今回紹介する作品は、文喫の“選書”サービスを利用して「泣ける本」をリクエストした際に選んでもらった1冊、ジョン・ウィリアムズの「ストーナー」です。 「日本文学のノンフィクションの泣ける本をできれば文庫本で」というリクエストに対し、「リクエスト…

こだまの「ここは、おしまいの地」は泣くほど笑える自伝的エッセイ!

今回紹介するこだまさんの「ここは、おしまいの地」は、文喫の“選書”サービスを利用して「泣ける本」をリクエストした時に選んでもらった1冊です。 ところが、「泣ける本」をリクエストしたにも関わらず、この本の帯には「爆笑しました」というコメントがあ…