「御書印」巡りの旅のお供に!東京近郊にある第1次参加22書店の店舗情報まとめ!【東京近郊vol.1】

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2020年3月から始まった御書印プロジェクト!

御書印帖を手に参加書店を巡り、オリジナルで作られた書印を集めます。

参加書店は全国各地に46書店、東京近郊に22書店ありましたが、2020年6月8日から第2次がスタートし全137店舗に増えました!

かくいう私も御書印集めにハマっており、仕事の合間や帰り道などに書店を巡り、着々と御書印を集めています。

ちなみに2020年7月現在では、35書店の御書印をゲットしました!

今回は、第1次から参加している東京近郊22書店の御書印を、書店ごとの店舗情報やお店のエピソートと合わせて紹介します!

御書印集めの旅のお供に、是非ご利用ください!
(INDEXの店名をクリックするとそのページまで飛ばせます)

御書印の概要や始め方については、こちらの記事をどうぞ。

sutekinayokan.hatenablog.com

マルノウチリーディングスタイル(丸の内)

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最初の1店舗目は、丸の内の一角にそびえ立つ日本郵便が手がける商業ビルKITTE(きって)の4階に店舗を構える「マルノウチリーディングスタイル」です。

東京駅直結なので、日本一好立地の書店と言えるかもしれません。

【営業時間】月-土11:00-21:00、日・祝11:00-20:00

【受付時間】12:00〜18:00

【定休日】KITTEの休館日に準ず

【住所】千代田区丸の内2-7-2 KITTE 4F

【最寄駅】東京駅

【HP】https://www.readingstyle.co.jp/marunouchi_store.html

「マルノウチリーディングスタイル」は"新しい働き方"がコンセプトのブック&カフェ
ビジネス、旅行、ライフスタイルを中心に3万冊の本を揃えています。

併設されるカフェにはフリーWi-Fi電源も完備されており、ちょっとしたパソコン作業も可能です!

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御書印は、石川啄木の詩集「一握りの砂」の中から、「曠野(あらの)より帰るごとくに 帰り来ぬ 東京の夜をひとりあゆみて」という東京を歌った一節が書かれます。

東京の夜が荒れた野のように感じられる、疲労困憊哀愁が漂う歌ですね。

文学的で味わい深く、なんだか胸に通じるものがあります。

言葉の余韻に浸りながら、お酒を飲みたくなる御書印です。

HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(日比谷)

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次に向かうのは、東京駅からほど近い日比谷〜有楽町方面。

TOHOシネマズが運営する商業ビル「シャンテ」の3階に店舗を構える「HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(日比谷コテージ)」です。

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「東京ミッドタウン日比谷」の隣にある「Chanter(シャンテ)」という看板が目印。

ビルの3階に上がるとPOPでかわいい本屋さんに辿り着きます。

【営業時間】11:00〜20:00

【受付時間】11:00〜18:00

【定休日】日比谷シャンテの休館日に準ず

【住所】千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ3F

【最寄駅】日比谷駅、有楽町駅

【HP】https://www.hmv.co.jp/fl/34/71/1

「日比谷コテージ」は“女性のための”というキーワードで作られた本屋です。

店名の「コテージ」には「忙しい日々の中でくつろぎ、休むことのできる都会の中の小さな別荘」という意味が込められています。

このお店の店長は「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」という私小説を書いた花田菜々子さん。

本書は花田さんの実体験を綴ったもので、内容は「出会い系サイトで出会った人に本をすすめまくる」というタイトル通りの作品です。

御書印に書かれる「本をすすめるという修行」の言葉は、この本が由来となっているのですね!

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一見すると意味不明な言葉に見えますが、その背景を知ると面白さが倍増します!

お店のターゲットは女性ですが、女性へのプレゼントを探すときなどに男性が訪問しても重宝しそうですね。

店内の見た目が華やかで、気持ちが明るくなるような楽しい本屋です!

パン屋の本屋(日暮里)

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私が御書印巡りをしてきた中で、一推しの書店があります。

それが「パン屋の本屋」さん。

このお店は、日暮里・三河島から徒歩10分ほどの所にある「ひぐらしガーデン」という商業施設に中で、パン屋と本屋が繋がって運営されています。

【営業時間】10:00〜18:00

【受付時間】10:00〜18:00

【定休日】月曜日

【住所】荒川区西日暮里2-6-7

【最寄駅】日暮里駅、三河島駅

【HP】http://higurashi-garden.co.jp

「パン屋の本屋」というだけのことはあって、お店のPOPがパン型だったり、パンの書籍が並んでいたりとてもユニークです。

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絵本も豊富に取り揃えているので、子供連れでも楽しめそう!

ちなみに、「ひぐらしベーカリー」にはカフェも併設されており、「パン屋の本屋」で御書印をもらった後にお茶を楽しむこともできます。

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御書印は古内一絵さんの「マカン・マラン」の一節に、朱色ではなく珍しい茶色のスタンプが使われます!

茶色のスタンプは全46店舗中2店舗だけなのだそうで、もう1店がどこの書店で使われているのかを探すのもまた楽しみですね。

私は御書印に書かれた「足りなければ満たせばいい 空っぽなら埋めればいい」という言葉が気に入ったので、その場で「マカン・マラン」を買って帰りました。

今までにない新しい本との出会い方に、楽しみが広がります!

ちなみに「マカン・マラン」は、心温まるめちゃくちゃいい本でした。
料理や食事がテーマの本が好きな方はハマると思います。

シリーズ物が全4巻出ているそうなので、続編も読みたい作品です。

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往来堂書店(千駄木)

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「往来堂書店」は文京区の千駄木に店舗を構えるこじんまりとした本屋さん。

「パン屋の本屋」から2km程の場所にあるので、御書印巡りの際は合わせて訪問したい書店です。

【営業時間】月-土10:00〜21:00、日・祝11:00〜21:00

【受付時間】月-土10:00〜21:00、日・祝11:00〜21:00

【定休日】年末年始

【住所】文京区千駄木2-47-11

【最寄駅】千駄木駅、根津駅

【HP】http://www.ohraido.coml

お店のコンセプトは「なんかたのしい往来堂」
その言葉がそのまま御書印にも受け継がれています。

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「なんかたのしい」というこのゆるさがとてもいい感じですね!

御書印を頂戴したとき、思わず笑みがこぼれました。

ちなみに、「往来堂書店」のすぐ近くには、謎解きを楽しめるミステリーカフェ「謎屋珈琲店」があります。

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御書印巡りで一息入れたいときは、謎屋珈琲店の看板メニューである自家焙煎コーヒーがとても美味しいのでオススメです。

sutekinayokan.hatenablog.com

謎解きをせずにカフェだけの利用もできますので、「往来堂書店」と合わせて是非立ち寄ってみてください!

タロー書房(日本橋)

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三越前駅の地下鉄改札口を出てすぐに店舗を構える「タロー書房」。

初代店長が同じ名前という縁で、かの岡本太郎さんにロゴを依頼したという逸話は本好きの間では有名です。

【営業時間】月-金8:00〜21:30、土10:00〜21:00、日・祝10:00〜20:00

【受付時間】10:00〜20:00

【定休日】元旦、その他不定休

【住所】中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町B1

【最寄駅】三越前駅

【HP】http://taroshobou.co.jp

内装は九州新幹線「つばめ」のデザインなどで知られる水戸岡鋭治さんが手がけており、お店の本棚などはどことなく列車の雰囲気を感じさせます。

言われなければなかなか気付かない見所ポイントなので、「タロー書房」に寄った際はぜひ内装もチェックしてみてください!

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御書印のスタンプは日本橋の麒麟像に、岡本太郎さんの著書を引用した言葉が書かれます。

岡本太郎さんと言えば「芸術は爆発だ」が有名ですが、今回はなんと「自分の中に毒を持て」ときました。

相当攻撃的な印象を受けますね!笑

私はよく仕事中に通りかかるので、週に何度もお邪魔している行きつけの書店です。

「タロー書房」大好き!

猫本専門神保町にゃんこ堂“姉川書店”(神保町)

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猫好きの聖地「にゃんこ堂」!

神保町の「へそ」と呼ばれる神保町交差点の一角にある「姉川書店」は、通称「にゃんこ堂」と呼ばれる猫本オンリーの書店です。

【営業時間】月-金10:00〜20:00、土・祝11:00〜18:00

【受付時間】11:00〜17:00

【定休日】日曜

【住所】千代田区神田神保町2-2

【最寄駅】神保町駅

【HP】http://nyankodo.jp

これはもう猫好きの方は絶対に行った方が良いと言い切れるほどに店内猫まみれ!

しかも、全て立ち読み可能なので、じっくり、まったり、猫本を読み比べて、とっておきの一冊を探すことができます。

また、「にゃんこ堂」は猫本だけでなく、しおりやバッグなどの猫グッズも豊富です。

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あまりにもかわいすぎる為、私は猫のしおりを衝動買いしてしまいました。

ここまでコンセプトを振り切った書店は貴重ですね。

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御書印も当然ながら猫一択!

夏目漱石の最も有名な著書の一節「吾輩は猫である。名前はまだない」の言葉は「にゃんこ堂」にぴったり!

猫好き必見の猫本専門書店です。

農文協・農業書センター(神保町)

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神保町交差点のスーツセレクトの隣にあるサンドラッグCVSの3階に店舗を構える「農文協・農業書センター」。

入口が少しわかりにくいですが、サンドラッグCVSの中に入ってすぐ左にある階段を登るか、ビルの裏手にあるエレベーターでたどり着きます。

【営業時間】月-金10:00〜19:00、土11:00〜17:00

【受付時間】月-金10:00〜19:00、土11:00〜17:00

【定休日】日・祝

【住所】千代田区神田神保町2-15-2 第一冨士ビル3F

【最寄駅】神保町駅

【HP】http://www.ruralnet.or.jp/avcenter

「農文協・農文書センター」はその名の通り、農業林業などの農文書専門店です。

面白いことに店内では農業関連の書籍だけでなく、野菜の種まで販売しています。

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また、私は大変驚きましたが、お店のベランダでなんとミツバチを飼育しているとのこと。
(温度が低い時期は巣箱をベランダから別の施設に移します)

作った自家製の蜂蜜は神保町ブックフェスティバルで販売までしている、なんだか某鉄腕系テレビ番組みたいな本屋です!

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御書印は花巻農学校の教師であった宮沢賢治の言葉が書かれます。

「私は毎日を鳥のように歌って暮らした」だなんて、飄々としていてユーモラスな感じがいいですね!

御書印を書いて頂きながらセンター長の荒井さんにお店のことを伺うと、店内をくまなくご説明してくださいました。

これぞ御書印巡りの醍醐味……!
お忙しい中ありがとうございます!

最後にオススメの絵本「ごはんですよ おもちですよ」を紹介して頂き、子供のお土産に買って帰りました。

「ごはんですよ おもちですよ」は、ごはん(お米)ができるまでの道のりを逆順に辿っていく絵本で、子供の知育絵本として大変優れた内容です。

大人が読んでも面白い!

しかも、1986年刊行だなんて、私が子供の頃に刊行された絵本だったとは……!?

いい本はいつまで経っても廃れませんね。

廣文館書店(神保町)

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広島県全域に店舗を構える「廣文館」。

昭和のはじめ頃、現店主の祖父が広島県から上京して神保町交差点に店を構えました。

【営業時間】平日9:00〜23:00、土日9:00〜21:00

【受付時間】12:00〜18:00(第3日曜除く)

【定休日】元旦

【住所】千代田区神田神保町1-9

【最寄駅】神保町駅

【HP】https://kobunkan.com

神保町にある「廣文館書店」の特徴は、商品の7〜8割が雑誌類ということ。

大学やオフィスビルが付近に立ち並ぶ、神保町交差点ど真ん中に店舗を構える書店ならではの品揃えです。

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御書印にはそんな「廣文館書店」の軒先に人が集まる様子が描かれます。

「知は力」楽しみながら知力を伸ばそう!という言葉は、お店のスタッフさんが御書印が始まるにあたり考え出した出来立てのキャッチフレーズとのこと。

営業時間も平日は午前9時から午後11時まで(土日は午後9時まで)と長く、街のスタイルに合わせているのですね。

街の身近な本屋さんです。

十字屋書店(神保町)

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「十字屋書店」は、神保町古書店街にある新刊書店です。

場所は「廣文館書店」から歩いてすぐのところ。

【営業時間】11:30〜19:00

【受付時間】12:00〜18:30

【定休日】第1、2日曜

【住所】千代田区神田神保町1-7

【最寄駅】神保町駅

【HP】なし

「十字屋書店」は、その昔「宮澤賢治全集」日本で初めて出版した書店として知られています。

昭和14年〜19年にかけて第1巻~6巻と別巻、合わせて7冊が出版されました。

現在では十字屋書店版は手に入れることはできませんが、筑摩書房から全10巻が出版されています。

街の書店が「宮澤賢治全集」を出版するなんて、なんだか凄い話ですね!

そんな「十字屋書店」の御書印はもちろん宮澤賢治の言葉がしたためられています。

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「雨ニモマケズ風ニモマケズ」

宮澤賢治といったらこのフレーズですよね。

歴史を感じる素敵な御書印です!

書泉グランデ(神保町)

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「書泉」といえば神保町秋葉原に店舗を構えるビル型の書店!

ですが、御書印の受付をしているのは神保町の「書泉グランデ」のみなのでご注意ください。

私はうっかり秋葉原の「書泉ブックタワー」に行ってしまいました……。

秋葉原に行っても御書印はもらえません。

【営業時間】平日10:00〜21:00、土日祝10:00〜20:00

【受付時間】平日10:00〜21:00、土日祝10:00〜20:00

【定休日】元旦

【住所】千代田区神田神保町1-3-2

【最寄駅】神保町駅

【HP】https://www.shosen.co.jp/grande

「書泉グランデ」は昭和23年創業の老舗書店です。

ビル型のフロアには、鉄道、アイドル、格闘技(プロレス)、乗り物、ミリタリー、アウトドア、ボードゲームなどの趣味人に向けた専門性の高い書籍を豊富に取り揃えています。

中でも6Fの鉄道フロアは”鉄道ファンの聖地”とも呼ばれ、鉄道部品やグッズの販売などもしているほど!

鉄道ファンならずとも見ているだけで楽しめるので、ぜひ御書印で訪問の際に覗いてみてください。

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「書泉グランデ」の御書印は2階のレジにて「御書印紙」での対応になります。
(御書印帖に直接書いてはもらえません)

御書印帖を渡せばその場で糊付けしてくれますが、そのまま持ち帰ることも可能です。

「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは。」という言葉を見て、はじめ「HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)」のキルアかと思いました!笑

ですが、これは新美南吉(にいみなんきち)の「ごんぎつね」の一文ですね。

「ごんぎつね」を初めて読んだのは小学生の教科書だったでしょうか。
あの哀しい結末に衝撃を覚えたことを覚えています。

青空文庫に全文が掲載されていますので、興味のある方とキルアだと思った方は是非!

中国・アジアの本 内山書店(神保町)

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「内山書店」は中国・アジア書の専門店。
1917年に上海で日本人向けの本屋として創業しました。

神田神保町に進出したのは1968年のこと。
現在も神保町すずらん通りに店舗を構えます。

【営業時間】火〜土10:00〜19:00、日11:00〜18:00

【受付時間】火〜土11:00〜17:00

【定休日】月・祝日

【住所】千代田区神田神保町1-15

【最寄駅】神保町駅

【HP】http://www.uchiyama-shoten.co.jp

「内山書店」の御書印は珍しく2種類あります。

1つは初代店主である内山完造さんの「知識の源泉、人格の原動力」という言葉。
創業当時、上海の軒先に飾っていたそうです。

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当時、上海の店舗では魯迅(ろじん)や郭沫若(かくまつじゃく)といった多くの文人達が集まるようになり、日中文化交流のサロンとしても賑わっていました。

その縁から、もう1つの御書印は魯迅「故郷」という短編小説の一節「地上本没有路、走的人多了、也便成了路」という言葉が書かれます。

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和訳すると「地上にはもともと道はない。歩く人が多くなればそれが道となる」という意味になります。

なかなか深いですね……!

魯迅の「故郷」は国語の教科書で読んだことがある方も多いはず。

今一度読みたくなった方は、文庫版を読んでみては如何でしょうか。

私も「内山書店」で買って帰りました!
まさ魯迅の本を買うことになるとは思いも寄らず……!

御書印のおかげです。

東京堂書店(神保町)

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神保町すずらん通りに店舗を構える「東京堂書店」は創業130年超老舗

神田の大火後に現在の新社屋を新築し「日本一の本屋」と評判を呼びました。

【営業時間】月-土10:00〜21:00、日・祝10:00〜20:00

【受付時間】11:00〜18:00

【定休日】元旦

【住所】千代田区神田神保町1-17

【最寄駅】神保町駅

【HP】http://www.tokyodo-web.co.jp

「東京堂書店」の御書印は夏目漱石「三四郎」の一節から。

「日本より頭の中のほうが広いでしょう」という言葉です。

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三四郎が熊本から東京へ行く汽車の中で出会った先生と交わした言葉です。

実際はもう1フレーズあり「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より頭の中の方が広いでしょう」と続きます。

パスカルの「人間は考える葦である」という言葉に通じるものがありますね。

「人間の思考力は無限の可能性を秘めている」ということを謳った、実に奥深い御書印です。

三省堂書店神保町本店(神保町)

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東京近郊を中心に23店舗を構える大型書店の「三省堂書店」は、明治14年に古書店として誕生しました。

その後、新刊書店に転換しましたが、今も変わらず同じ場所に本店を構えます。

【営業時間】10:00〜20:00

【受付時間】10:00〜20:00

【定休日】元旦

【住所】千代田区神田神保町1-1

【最寄駅】神保町駅

【HP】https://www.books-sanseido.co.jp

御書印に書かれるのは菊池寛(きくちかん)「なに見えん! 見えんことがあるものか」という言葉です。

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菊池寛は、近所にある明治大学に一時期在籍されていたとのことで、このフレーズが選ばれました。

お店との繋がりを伺ってみると、「選定の締め切りもあったため、やや苦し紛れの面もございます」とのこと……!

それもまた面白いエピソードですね笑。

山陽堂書店(青山)

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明治24年創業以来、表参道で130年の歴史を持つ老舗「山陽堂書店」。

表参道交差点に3階建てのモダンな店舗を構えます。

【営業時間】月-金10:00〜19:30、土11:00〜17:00

【受付時間】月-金11:00〜18:00、土11:00〜16:00

【定休日】日・祝・土曜不定休

【住所】港区北青山3-5-22

【最寄駅】表参道駅

【HP】http://sanyodo-shoten.co.jp

「山陽堂書店」の御書印は、昭和11年頃に書店スタンプラリーで使われていたものを復刻しています。

Twitterにて御書印のハッシュタグを見ていた際に、@foxing_on_paperさんのツイートを見て知りました。

お店のTwitterにも書店スタンプラリーについて書かれています。

詳しく調べてみると、当時スタンプラリーが流行っていたようで、10数年前に近所のおじさんが「山陽堂書店」のペ-ジだけ外して持ってきてくれたそうです。

スタンプには明治神宮の杜を背景に、昭和6年(1931年)に建てたばかりの「山陽堂書店」が描かれています。

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御書印に書かれる「商売とは、利を得るために努力し周囲も潤す」という言葉は、関東大震災や太平洋戦争を乗り越えて店を続けてきた二代目店主・萬納修一さんによるもの。

素晴らしいマインドセット。

いい言葉です!

青山ブックセンター本店(青山)

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「青山ブックセンター」はブックオフグループの新刊書店。

表参道と渋谷の間にひっそりと、そしてどでかく店舗を構えます。

【営業時間】10:00〜22:00

【受付時間】10:00〜22:00

【定休日】年末年始

【住所】渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山ガーデンフロアB2F

【最寄駅】表参道駅、渋谷駅

【HP】http://www.aoyamabc.jp

私は表参道に月に1度用事があって行くのですが、今まで「青山ブックセンター」に行ったことがありませんでした。

場所は青山学院大学や国際連合大学のすぐ近くの国道246号線沿い。

「そんな本屋あったっけ?」というのが正直な感想です。

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しかし、お店に入るとその広さにびっくり!

こんなに広い書店がこんなところにあったのかと驚かされます。

「青山の一等地に床面積どれだけあるのだろう……?」と不安になるほど広いです。

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御書印の言葉は「検索でたどりつかない、本とアイデアを」です。

何故か見覚えがあるなと思っていたら、この言葉は惜しまれながら2018年に閉店した「青山ブックセンター六本木店」入り口に立ててあった看板ですよね……!?

ちなみに「青山ブックセンター六本木店」の跡地には現在「文喫」が営業しています。

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なんだか懐かしい気持ちになりました。

御書印で再会でき感無量です!

かもめブックス(神楽坂)

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神楽坂にある少し変わった新刊書店「かもめブックス」は、本との出会いを様々なアプローチで提供してくれる書店です。

【営業時間】11:00〜21:00

【受付時間】11:00〜21:00

【定休日】水曜日(祝日の場合は営業)

【住所】新宿区矢来町123 第一矢来ビル

【最寄駅】神楽坂駅

【HP】http://kamomebooks.jp

写真撮影が禁止なので店内の様子を伝えられないのがもどかしいですが、「かもめブックス」の本棚は読者目線です。

出版社ごとに並べられた従来の書店とは一線を画する配置をしており、自分では思いつかないようなテーマで集められた本は、見ているだけで楽しくなります。

書店がどんどん潰れていく大きな理由にインターネットの存在が大きく挙げられますが、本屋に行って本を選ぶという楽しさを味わるのが「かもめブックス」の醍醐味です。

店内にはカフェも併設されているので、じっくり本を選ぶことができますよ。

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そんな「かもめブックス」の御書印は、名物社長柳下(やなした)さんの存在感がひしひしと伝わってきます!笑

実は「かもめブックス」は、本の校正をする会社「鴎来堂」が運営する本屋なのです。

さすが、本のプロが勧める本は、その勧め方からして面白い……!

神楽坂に訪問の際は、是非「かもめブックス」へ!
オススメです!

伊野尾書店(中井)

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今回、御書印をもらう為に初めて落合の地に降り立ちました。

昭和32年創業の「伊野尾書店」は、新宿から程近い中井駅のA2出口のすぐ隣にあります。

【営業時間】月-土10:00〜21:00、祝日11:00〜20:00

【受付時間】月-土10:30〜20:30

【定休日】日曜日

【住所】新宿区上落合2-20-6

【最寄駅】中井駅、落合駅

【HP】http://inooshoten.on.coocan.jp

こじんまりとした店内はアットホームな街の本屋さんといった雰囲気。

私が訪問した際にも、小学生くらいの子供が書店員さんに「オススメのミステリー小説を教えて」と相談しているところを見て、気持ちがほっこりしました。

そんな「伊野尾書店」ですが、調べれば調べるほど「この書店は一体何なんだ……!?」というイベントを打ち出しています。

その最たる例が書店プロレスです。
よくわからないのですが、店の中で本気のプロレスをやっています!笑

www.youtube.com

また別の日には店の軒先で野宿イベントをしたり、焼肉をしたり、なんかよくわからないですが凄い書店であることは間違いありません!

「本」以外の方向で振り切れています!

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そんな破天荒な面もある「伊野尾書店」の御書印は、小人のような可愛らしいキャラクターに、高野秀行さんの著書である「放っておいても明日は来る」という言葉。

インターネットのレビューを見ると、評価がすごく高いので気になる作品です。

ちなみにこのキャラクターはその昔、知人のデザイナーに描いてもらったとのこと。

とてもかわいくて私は大好き!

ブックカバーにも描かれていると聞き、文庫本を買って帰りました!

「街の本屋さんって頑張っているよな……」とつくづく、しみじみ、ひしひしと思わせる書店です。

野崎書林(東久留米)

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「野崎書林」があるのは西武線を池袋から西へ30分ほどの東久留米駅

私は仕事帰りに行きましたが、職場から1時間以上、自宅までの帰り道も1時間以上かかったので、今回の御書印店の中で最も遠い場所にありました。

【営業時間】10:00〜23:00

【受付時間】10:00〜23:00

【定休日】無休

【住所】東京都東久留米市本町1-3-1

【最寄駅】東久留米駅

【HP】https://www.e-hon.ne.jp/bec/SF/ShotenHome?shotenCode=96777

初めて降りる東久留米は手塚治虫高橋留美子が住んだ街。

お二人の作品といえば、「鉄腕アトム」「うる星やつら」ですね!

東久留米に住んでいたなんて、初めて知りました。

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「野崎書林」の店頭には何故か野菜が並べられています。

近くで野菜の直売でもやっているのかと思いきや、後から調べると「野崎書林」で販売している野菜でした!

新鮮な野菜やお花も直売している書店だったとは……おみそれしました!

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御書印に描かれるほうれん草やたけのこ、ぶどうなどは東久留米の名産品です。

野菜を直売している「野崎書林」さんならではの御書印ですね!

書いてもらった時は気づきませんでしたが、お店の背景を知ると御書印もグッと面白くなります。

訪問の際には是非野菜も……!

ブックスルーエ(吉祥寺)

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吉祥寺のサンロード商店街の一角に店舗を構える「ブックスルーエ」。

おしゃれな吉祥寺の街に馴染む書店です!

【営業時間】9:00〜22:30

【受付時間】9:00〜22:30

【定休日】元旦

【住所】武蔵野市吉祥寺本町1-14-3

【最寄駅】吉祥寺駅

【HP】http://www.books-ruhe.co.jp

「ブックスルーエ」は商店街の中にあることもあり、人が集まります。

写真を撮ろうとお客さんが引くのをずっと待ってましたが、客足が絶えることは一度もありませんでした!

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「ブックスルーエ」の御書印は、なんだかどこかで見たことがあるようなゆるくて可愛い絵。

そうそう!
これはキン・シオタニさんのイラストですよね!

調べてみると、キン・シオタニさんは吉祥寺在住とのこと。
吉祥寺に所縁のあるイラストレーターです。

御書印の言葉には国木田独歩(くにきだどっぽ)「武蔵野」より、「武蔵野を歩く人は、道に迷うことを苦にしてはならない」という名言がしたためられています。

武蔵野はどの路を行っても、見るべく、聞くべく、感ずべき獲物があり、当てもなく歩くことによって初めて武蔵野の美を感じることができる……という意味です。

ちなみに店名に使われるルーエ(RUHE)とは、ドイツ語で「くつろぎ・憩い・休息」 などの意味を表します。

美しい武蔵野にぴったりの本屋です。

真光書店(調布)

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「真光書店」は調布駅北口に店舗を構える本屋さん。

私はかれこれ10年ほど調布に住んでいるので、とても馴染み深い書店です。

【営業時間】平日10:00〜22:00、日・祝10:00〜20:30

【受付時間】10:00〜17:00

【定休日】無休

【住所】調布市布田1-36-8

【最寄駅】調布駅

【HP】https://shinkosyoten.co.jp

調布といえば、今は亡き水木しげるさんの第二の故郷と呼ばれています。

水木サン(晩年の一人称を使わせて頂きます)の出身地は島根県ですが、調布市に家を建てて50年以上住まわれていました。

その為、調布市は何かと水木サンと縁があり(調布市の名誉市民でもあります)、住民票やナンバープレートのデザインにゲゲゲの鬼太郎が使われていたり、街中に妖怪たちのモニュメントが設置されていたりします。

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「真光書店」の御書印は、もちろん水木サンの著書「人生をいじくり回してはいけない」です。

人生にはいろんなことが起こって当たり前、下手にいじくり回すより、自然の流れに身を委ねたほうがいい。

そんなおおらかな水木サンの名著です。

第一書林新小岩南口店(新小岩)

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新小岩駅南口のルミエール商店街を進むこと約5分。

レトロな雰囲気の河童と猫が本を読む「第一書林」の独特な看板が右手に現れます。

ここが「第一書店」の新小岩南口店です。

【営業時間】月-土9:45〜21:00、日・祝9:45〜20:45

【受付時間】月-土9:45〜21:00、日・祝9:45〜20:45

【定休日】元旦

【住所】葛飾区新小岩1-38-8

【最寄駅】新小岩駅

【HP】http://www.ds-book.jp

「第一書林南口店」の御書印は、書店員さんがそれぞれ好きな本を選ぶというスタイル。

つまり、書店員さんによって書かれる言葉が変わります。
これはこれでとても面白いですね!

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私の御書印は芥川龍之介「芋粥」でした。

「芋粥」は「今昔物語」という古典を題材に芥川が創作した小説で、平安時代の京都を舞台にした作品です。

この作品を選んだ書店員さん、めっちゃ深いです……!

好きな本に「芋粥」が出てくるところ、かなりの読書家なのでしょう。
こんな形で紹介されるとかなり奥深い作品なのだろうという期待感が高まりますね。

「芋粥」は青空文庫で無料で読めるので、興味がある方はぜひご一読ください!

他の書店員さんがどんな作品を選んでいるのかも気になる御書印です。

第一書林新小岩北口店(新小岩)

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新小岩駅を出てすぐ左に、「第一書林」の新小岩北口店があります。

同じ駅に2店舗も展開するとは、新小岩の本棚的書店ですね。

【営業時間】月-土10:30〜22:00、日・祝10:00〜21:00

【受付時間】月-日11:00〜17:00

【定休日】元旦

【住所】葛飾区新小岩1-38-8

【最寄駅】新小岩駅

【HP】http://www.ds-book.jp

南口店で御書印をお願いした際も書店員さんが話しかけてくれましたが、北口店も同じくフレンドリーに話しかけてくれました!

この書店員さんとのふれあいが御書印の楽しみのひとつですね。

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「第一書林北口店」の御書印は、サン・テグジュペリの「人間の土地」です。

サン・テグジュペリといえば「星の王子様」が有名ですが、「人間の土地」は、“本当の勇気とは何か、人間の使命とは何か”を熱く問いかけた傑作と呼び声の高いエッセイです。

1939年にアカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞しています。

御書印を待つ間、店内に良さそうな本はないかなと眺めていると、何やら見覚えのあるはたきを持ったおじさんが目に飛び込んできました。

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これは「往来堂書店」の店長さんじゃないですか……?

話を聞いてみると中小書店によって立ち上げられた「書店グループNET21」という全国に23書店が加盟している組織があるとのこと。

加盟店では共通のポイントカードオススメ本のカタログなどを発行しています。

今回は、各店の文庫担当者がとっておきの文庫本を選んだ“まちの本屋のオススメ文庫2020”というフェアを実施しており、各店それぞれが推し本を紹介していました。

ちなみに「第一書林」のオススメは桂望実さんの「我慢ならない女」です。

前作の「嫌な女」は読んだことがありますが、面白かったと記憶!

御書印を頼んだついでに買って帰りました。

このように本との出会いが楽しめることが、御書印巡りの一番の醍醐味ですね!

まとめ

今回は、2020年3月1日から始まった御書印プロジェクトの第1回参加店の中から、東京近郊にある22書店の店舗情報をまとめました。

参加書店は今後どんどん増えていくそうで、2020年6月からの第2次スタートでは91書店を新たに加え、全137店舗となりました!

今後ますます楽しくなりますね!

御書印は本を巡る旅の証となるだけでなく、楽しみながら気持ち的にも金銭的にも書店をサポートすることができます。

興味のある方はぜひ御書印巡りをスタートしてみては如何でしょうか!?

今は自粛が必要ですが、コロナウイルスが落ち着いたら私も地方の御書印巡りを堪能してきます!

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