心がすっと軽くなる!「料理」や「お酒」がキーワードのオススメ絶品グルメ小説8選!

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今回は、私が大好きな「料理」や「お酒」がキーワードとなっているオススメ作品を紹介します。

「料理」や「お酒」がキーワードと言っても、食レポをするただの“グルメ小説”ではなく、テーマとしたのはあくまで“癒し”や“成長”が描かれる「人間ドラマ」です。

人が生きていく上で食事は欠かせませんし、お酒は古くから冠婚葬祭に使われるほど人間の生活に密着したものでした。

つらい出来事があっても美味しいご飯とうまい酒があれば大丈夫!
そう思わせてくれる作品が私は好きです。

今回は、「料理」や「お酒」がキーワードとなっている“心温まるグルメ小説”8冊のブックレビューをお届けします。

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原田ひ香の「ランチ酒」は、心の空腹を満たす絶品グルメ小説!

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今回紹介する作品は原田ひ香(はらだひか)さんの「ランチ酒」です。

日課の本屋巡りをしていたところ、新刊コーナーになにやら美味しそうな装丁の本を見つけました。

イラストに惹かれて手にとってみると、どうやら「ランチ酒」という作品の新刊のよう。

私は「食事」や「お酒」がキーワードの小説が大好物のため内容が気になり、1巻を探して購入したのがこの本との出会いです。

面白かったら続編の新刊も買おうと心に決めて読んでみたところ、すぐに本屋に走ることになりました!

今回は、哀愁漂う人間ドラマのグルメ小説、原田ひ香さんの「ランチ酒」のブックレビューをお届けします。

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新海誠の「小説 天気の子」は、運命に翻弄された少年と少女の葛藤を描くSF恋愛小説!

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今回紹介する作品は、話題沸騰の映画原作である新海誠(しんかいまこと)さんの「小説 天気の子」です。

新海誠さんといえば、日本のアニメ界で今もっとも注目されている映画監督のひとり。

社会現象にまでなった「君の名は。」の大ヒットから3年が経ち、今回満を辞して最新作「天気の子」が全国359館、448スクリーンで公開されました。

映画公開の1日前に刊行された「小説 天気の子」は、もちろん映画の原作小説なのですが、新海さん自らが執筆した作品です。

さらに巻末の解説には、主題歌や劇中の音楽監督を担当したRADWIMPS(ラッドウィンプス)の野田洋次郎さんの名前が……!

今回は、映画とは一味違った物語「小説 天気の子」のブックレビューをお届けします。

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西野亮廣の「新・魔法のコンパス」を読んで自分の人生を考えた!

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今回紹介する作品は、お笑い芸人から絵本作家に転身を果たしたことで有名な、キングコング西野亮廣(にしのあきひろ)さんの「新・魔法のコンパス」です。

この作品は3年前に刊行された「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」の文庫版として、令和元年の5月に店頭に並びました。

しかし、この3年間で時代は大きく変わり、内容を“焼き直す”だけでは到底間に合わない……ということで、本書は内容をまるごと書き直した全く新しい1冊となっています。

「お金」「広告」「ファン」という3つの柱で構成された世の中の普遍的なルールについて書かれており、夢に向かって歩く人の道しるべとなるような作品です。

かくいう私も夢に向かって歩いている最中で、当ブログ「ホンダナ!」を運営しておりますが、今回の記事でようやく50記事目となりました!

節目となる今回は、今までと少し趣向を変えて「新・魔法のコンパス」を読んだ感想を交えながら、自己紹介では書ききれなかった私の半生と、今後の展望についてお届けします。

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世界優良図書リスト『ホワイト・レイブンズ』に選ばれた!小手鞠るいの「ある晴れた夏の朝」

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今回紹介する作品は小手鞠(こでまり)るいさんの「ある晴れた夏の朝」です。

この作品は児童文学ですが、第65回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(中学生の部)に選ばれています。

それだけではなく、優れた児童書を世界中の子どもたちに広めるという目的で刊行されている世界優良図書リスト『ホワイト・レイブンズ』の2019年版にも選ばれるという大快挙!

59カ国37言語の図書200点のうちの1冊です。

そんな素晴らしい肩書きを持つこの作品は、アメリカの高校生による“原爆の是非”を問うディベートの風景が描かれています。

「原爆とはなんだったのか?」「なぜ広島と長崎に落とされたのか?」

このような疑問をアメリカの高校生に説明できる人が、果たしてどれほどいるでしょうか?

戦争と平和について思い切り討論する高校生たちが描かれた熱い青春小説です。

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1000冊以上の本から選んだ思わずクスリとしてしまう笑える小説7選!

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今回は、今まで読んだ1,000冊以上の本の中から、思わずクスリとしてしまう「笑える本」を紹介します。

テレビや漫画と違い、視覚的な要素がない小説で笑うことは非常にハードルが高いですよね。

そんな中でも、文章のテンポや絶妙な表現によって思わず笑わされたときは、まさに至福のひとときではないでしょうか。

笑える本は人を元気にして、心に残り続けます。

しかし、面白い本こそあれど、思わず笑ってしまう作品に出会えることは滅多にありません!

笑いのツボは人により異なりますし、読むタイミングによっても感じ方は人それぞれ……。
だからこそ出会えると嬉しいのが「笑える本」なのです。

今回は、今まで読んだ沢山の本の中から、私の心に残っている7冊の「笑える本」を紹介します。

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本の中に愛が見えるハートフルストーリー!成田名璃子の「東京すみっこごはん」

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今回紹介する作品は、成田名璃子(なりたなりこ)さんの「東京すみっこごはん」です。

本の中で愛が見えるような心温まるこの作品は、文庫書き下ろしのシリーズ物で、2019年6月現在では第4巻まで刊行されています。

この作品は、手作り料理を共に食べる共同台所である“すみっこごはん”を通じて、美味しい家庭料理と人々の温かい交流が描かれる連作短編集です。

イジメに悩む女子高生、婚活に悩むOL、人生を見失ったタイ人など、ワケありの人々が巻き起こす人生のドラマから目が離せません!

最近読んだ本の中でも特にオススメしたい、私の大好きな作品です。

今回は、成田名璃子さんの「東京すみっこごはん」のブックレビューをお届けします。

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前代未聞の“読者が犯人”となるミステリー!深水黎一郎の「最後のトリック」

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今回紹介する作品は、ミステリー史上初の“読者が犯人”となる問題作! 深水黎一郎(ふかみれいいちろう)さんの「最後のトリック」です。

「読者が犯人って一体どういうこと!?」と、誰もが思うこの作品。

実際に読んでみると本当に読者が犯人になってしまいます。
つまり私も犯人の1人です。

このトリックは「意外な犯人」を追い求める昨今のミステリー界において、まさに「究極の犯人」を描いた作品と言えるもの!

Amazonのレビューを見ていると「ミステリーの掟破りだ」という意見もあり、賛否両論どころか“否定”ばかりが目立ちますが、私は「いつ犯人になってしまうのか?」とドキドキしながら楽しく読むことができました。

今回は、誰も成し遂げられなかった不可能トリックを描いたミステリー、深水黎一郎さんの「最後のトリック」のブックレビューをお届けします。

初めて犯人になりましたが、決して悪くありませんでしたよ。

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程よい謎解きの心温まるミステリー!成田名璃子の「不機嫌なコルドニエ」

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今回紹介する作品は、成田名璃子(なりたなりこ)さんのハートフルミステリー「不機嫌なコルドニエ」です。

コルドニエというのはフランス語で「靴屋」のこと。

この作品は、腕利きの靴職人が靴屋に訪れる顧客が抱えた悩みを「靴の声」を聞きながら解きほぐしていく、心温まるミステリー小説です。

ハートフルミステリーと聞くと、「謎解き要素は大したことがないのではないか」と思われがちですが、決してそんなことはありません!

程よい謎めき感と、成田名璃子さんの作品特有の温かさが絶妙にマッチしており、私は想像もできなかった意外な展開に読む手を止めることができませんでした。

ほのぼのミステリーだと油断していると、最後にびっくりさせられますよ……!

今回は、靴職人のオーダーメイド謎解き日誌「不機嫌なコルドニエ」のブックレビューをお届けします。

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宮下奈都の「遠くの声に耳を澄ませて」は優しく背中を押してくれる短編集!

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今回紹介する作品は、文喫の“選書”サービスを利用して「泣ける本」をリクエストした際に選んでもらった1冊、宮下奈都(みやしたなつ)さんの「遠くの声に耳を澄ませて」です。

この作品は、“旅”をテーマに描かれた12編からなる連作短編集で、雑誌「旅」に12回に渡って連載されていました。

1編ずつ登場人物が変わりますがそれぞれに繋がりがあり、“旅”を通じて一歩踏み出していく人生の決断が描かれます。

人生の岐路に立つ人々をやさしく見守りそっと背中を押してくれる、前向きになれる作品です。

今回は、気持ちを立て直し決断を下す勇気をくれる短編集「遠くの声に耳を澄ませて」のブックレビューをお届けします。

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東野圭吾の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」は優しい気持ちが心に灯る笑って泣ける本!

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今回、紹介する作品は東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」です。

この本と出会ったのは、とあるツイッターでのつぶやきがきっかけでした。

それは、以前投稿した「1000冊以上の本から選んだ感動して泣ける本7選」にリツイートしてくれた、なおこさんの一言。

このツイートに突き動かされて即買いしてきたのが、もちろん「ナミヤ雑貨店の奇蹟」です。

早速読んでみたところ……、コミカルで笑える展開でありながら、優しさや切なさが胸に刺さり思わず涙が溢れる傑作でした!

こういった心を動かされる本に出会えるから読書はやめられません!

そんな訳で今回は、悩める人に読んでほしい傑作「ナミヤ雑貨店の奇蹟」のブックレビューをお届けします。

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日暮キノコの「喰う寝るふたり 住むふたり」は、男女両方の目線で描かれる恋愛ザッピングストーリー!

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今回は私の好きな漫画「喰う寝るふたり 住むふたり」を紹介します。

この作品は2012年から2014年にかけて、月間コミックゼノンにて連載し、全5巻で完結しました。

内容は同棲をテーマにした恋愛漫画なのですが、描かれ方が少し変わっています。

それは、同じストーリーが「彼氏側」と「彼女側」の両方の目線で描かれており、2話を合わせて1つの物語となっているところ。

「カップル両方の目線で読める」恋愛ザッピングストーリーですが、男女の感性の違いが如実にわかり実に面白いです。

今回は、男が読んでも女が読んでも楽しめる同棲物語「喰う寝るふたり 住むふたり」のブックレビューをお届けします。

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