読書好きが辿り着いた寝室専用の読書灯!エル光源の「LFX1-OLE」レビュー

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私が今まで使ってきた読書灯の中で最も使いやすく大変気に入っている商品を紹介します。

それが、エル光源さんの「LFX1-OLE 卓上タイプ(型番はLFX1-O-D)」

エル光源さんは日本のLEDライト専門メーカーで、その中でも「LFX1-OLE」は就寝前の読書に特化して作られました。

使いやすいのはもちろんのこと、高級感のある鋼鉄製のシンプルなデザインがインテリアにも馴染む素晴らしい読書灯です。

私は9年間も同じものを使い続けていますが、壊れたり光が弱まったりといった不具合は一切ありません。

今回はそんな寝室専用読書灯「LFX1-OLE 」の商品レビューをお届けします。

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点が線になるサクセスストーリー!ルイス・サッカーの「穴 HOLES」

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今回紹介する本は、友人からオススメされたルイス・サッカーの「穴」です。

紹介してくれたのは荒川ケンタウロスというバンドのボーカルである一戸くん(本名は“いちのへ”、あだ名は“いっと”)。

彼は大学のサークルの友人で今でも飲み仲間ですが、以前からこの本を「良かった!」「最高だ!」と絶賛していました。

2人で飲んでいる時に本の話になり、たまたまその日「穴」の文庫本を持っているというので貸してもらったのがこの本との出会い……!

「穴」の解説は直木賞作家である森絵都さんが書いているのですが、そこには「実に面白かったが、なんとも説明しがたく、一言ではくくれない」とあります。これがまた言い得て妙。

時を経て繰り広げられる壮大な物語と、神業のような伏線の回収を目の当たりにすると、簡潔に感想を述べるのは難しく「良かった!」「面白かった!」としか言い表せないのです。

今回は書評をするにはちょっと難しそうですが、ルイス・サッカーの「穴」のブックレビューをお届けします。

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笹井宏之が紡いだ透明で切なくて優しい短歌集「えーえんとくちから」

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今回紹介するのは、26歳でこの世を去った歌人・笹井宏之さんの短歌集「えーえんとくちから」です。

普段読書をされる方でも短歌や詩に馴染みがある方はそう多くないと思います。

私自身、普段から短歌に嗜みがある訳ではなく、歌人にも詳しくありません。

では何故「えーえんとくちから」を紹介しようと考えたのかというと、この作品集で綴られる言葉たちが何年も前から私の心に深く刺さり離れないからです。

短歌にここまで心を奪われたのは、長い読書人生の中でも初めてのこと。

今回はそんな短歌集「えーえんとくちから」のブックレビューをお届けします。

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七月隆文の「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は2度読みたくなる恋愛小説!

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私が七月隆文さんの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする(以下“ぼく明日”とします)」に出会ったのは、カバーイラストを手がけるカスヤナガトさんの影響です。

カスヤナガトさんといえば、数多くの書籍カバーイラストを手がける売れっ子イラストレーター。

有川浩さんの「植物図鑑」や夏川草介さんの「神様のカルテ」など、著名作家のカバーイラストも手がけています。

私は「ぼく明日」を買うまで七月隆文さんの本を読んだことがなかったのですが、どこかで見たことがあるカスヤナガトさんのイラストに吸い寄せられました。

読みやすそうな装丁に“いい本の予感”を感じ取った私は「これは読むしかない!」と前情報一切なしで購入したのがこの本との出会いです。

それがこんなに泣かされる小説だったとは……!

100万部を超える大ヒットとなり映画化までされて、主題歌は私の好きなbuck numberが手がけました!

今回は、2度読みたくなること必須な恋愛小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のブックレビューをお届けします。

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大人も子供も楽しめる仕掛け絵本の最高峰「あかまるちゃん」と「くろまるちゃん」

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今回は少し趣向を変えて、めくるだけで視覚的に楽しめる仕掛け絵本を紹介します。

仕掛け絵本には様々な手法がありますが、今回紹介するのはページを開くと立体的に飛び出してくる、きっと皆さんが一度は目にしたことがあるアレです。

「飛び出す絵本なんてどうせ子供騙しでしょ!?」なんて侮ってはいけません。

飛び出しかたが半端ではないのです。

「仕掛け絵本」の最高峰と言っても決して過言ではない、思わず感動してしまうクオリティ!

それが「あかまるちゃん」「くろまるちゃん」です。

子供だけでなく大人も楽しめること間違いなし!

年齢を問わずプレゼントにも最適な仕掛け絵本「あかまるちゃん」と「くろまるちゃん」のブックレビューをお届けします。

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石持浅海の「Rのつく月には気をつけよう」は傑作日常ミステリー!

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タイトルだけ見ると「?」が浮かびますが、1話目を読み始めると謎はすぐに解けるのでご安心を。

もし、「Rのつく月」と見ただけで「酒の肴にぴったりなカキの話だな」と、ピンときたグルメな方は、この本を楽しんで頂けること間違いなし! 

当作品は、美味しいお酒と肴を楽しみながら恋愛話の謎を解く小粋なミステリー小説で、読んでいると思わずお酒を飲みたくなります。

私も本と同じくらいお酒が趣味という事もあって、大好きな作品です!

ほろ酔い気分で読書を楽しめる「Rのつく月には気をつけよう」のブックレビューをお届けします。

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有川浩の「阪急電車」は人生の機微を味わえるほっこり胸キュンストーリー!

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「どんな人にもおすすめできる小説は何だろう?」
そう考えた時に思い浮かんだ本が、有川浩さんの「阪急電車」です。

当作品は「阪急電車 片道15分の奇跡」というタイトルで映画化もされ、80スクリーンと小規模ながら興行収入11億円以上を記録し、ヒット作となりました。

ちなみにキャストは中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、芦田愛菜、相武紗季など、かなり豪華!

小説から映画化された作品はイマイチ……なこともありますが、「阪急電車」の映画は小説に負けないくらい面白いです。

もちろん原作も素晴らしく私の好きな本のひとつですが、ことさら読みやすいため普段本をあまり読まない方にもオススメ!

さらに、映像では表現しきれない“登場人物の心の動き”が本では読み取れるため、映画を観たことがあってストーリーを知っている方ならば、より深く楽しめます。

「阪急電車」は、たまたま乗り合わせた電車の中で交差する人間関係や、心と心のふれあいを描くほっこり胸キュンストーリー。

「いい本読んだなぁ」という気持ちにさせてくれる、年齢・性別を問わず、みんなにおすすめしたい作品です。

今回はそんな「阪急電車」のブックレビューをお届けします。

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思わず笑ってしまう伊坂幸太郎のエンタメ小説「バイバイ、ブラックバード」

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本を読むのが苦手な方にこそおすすめしたい小説があります。

それは、伊坂幸太郎さんの「バイバイ、ブラックバード」です。

おかしくて思わずニヤニヤしてしまうこと間違いなしのエンターテイメント小説で、伊坂幸太郎さんの本を1冊でも読んだことがある方には「伊坂ワールド爆発!」と言えば大体納得していただけると思います。

伊坂幸太郎さんの作品は独特な雰囲気があって、表現や言い回しが面白く、思わず笑ってしまったり、時にはハッとさせられたり! 

特徴的なキャラクターが登場し綺麗に伏線を回収していくさまは、まるで映画を観ているかのようで読者を飽きさせません。

読み進めるごとに「この作家は天才だな」と思わせる、今一番注目されている売れっ子作家の一人です。

著書は映画化された作品も多く、たとえば堺雅人主演の「ゴールデンスランバー」、加瀬亮・岡田将生主演の「重力ピエロ」、多部未華子・森山未來主演の「フィッシュ・ストーリー」など、伊坂作品とは知らずに観たことがある方も多いのではないでしょうか!? 

ちなみに、本作もWOWOWにてドラマ化されています。

伊坂幸太郎さんの原作は本当に面白く、映画や漫画を楽しむような感覚で物語に没頭できます。

今回は、「バイバイ、ブラックバード」のブックレビューです。

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原田マハの「まぐだら屋のマリア」は生きる希望を取り戻していく再生の物語!

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原田マハの「まぐだら屋のマリア」を読んで号泣したのは私だけではないはずです。
こんなにも泣いて癒された本は他にありません。

私が本を読む理由のひとつは、本という世界の中で思い切り泣きたいからです。

大人になると泣くほど感情を揺さぶられる出来事なんて滅多に起こらず、普段の生活で涙を流す機会はなかなかありません。

それでも、いつか絶望して疲れ果て、生きる希望を失うときがくるかもしれません。
実際、私もそういう日がありました。ですが、そんな時に限ってうまく泣けませんでした。

人は泣きながら産まれてきたくせに、大人になるにつれて泣くことがどんどん下手になっていくようです。

もし、涙も出ないほど傷つくことがあったとき、この本を手にとってみてください。

今回は、涙で心温まる「まぐだら屋のマリア」のブックレビューをお届けします。

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辻村深月の「凍りのくじら」は私の1番好きな本!

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「1番好きな本はなに?」と聞かれたらとても悩みますが、私は辻村深月(つじむらみづき)の「凍りのくじら」だと答えます。

理由はただ1つ、今まで読んだ本でいちばん心に響いたからです。

辻村深月さんが直木賞を受賞した2012年に、私はツイッターにこんなつぶやきをしていました。

何年も前から好きだったんだなぁとしみじみ。
2012年の時点で既におすすめしていましたが、その気持ちは今でも変わらない筋金入りの「凍りのくじら」ファンです!

この作品は決して万人ウケする小説ではありません。

主人公である理帆子(りほこ)は、進学校に通う女子高生でありながら飲み会に参加して夜遊びしたり、別れた彼氏と曖昧な関係を続けたりしています。

「いまどきの女子高生って飲み会に参加することに違和感がないの?」といったように内容が少し若向きなところがあって、前半は登場人物にも全く共感できず読みにくいと感じるかもしれません。

この本と出会った当時27歳だった私も、読み始めたときは微妙かなと思ってしまいました。

それでも、読み終わった私の心にグサッと突き刺さった本。それが「凍りのくじら」です。

今回は「凍りのくじら」のブックレビューをお届けします。

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