「妻のトリセツ(黒川伊保子著)」は理不尽な妻と上手に付き合う為の夫のバイブル!

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既婚男性の皆さま!

愛する妻との結婚生活を楽しんでいますかっ!?

「もちろん!」と答えた円満夫婦の旦那様には用はないかもしれませんが、思わず沈黙してしまった世の哀しい夫の皆さまに朗報です。

理不尽な妻と上手に付き合える方法が1冊の本にまとめられました!

それが人工知能研究者の第一人者である黒川伊保子(くろかわいほこ)さんが、脳科学の観点から妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめた指南書「妻のトリセツ」です。

私の上司は「この本のおかげで離婚の危機を免れた……」というほど有益な情報がこの中に……!

今回は、妻の取り扱い方がわからない既婚男性に贈る「妻のトリセツ」のブックレビューをお届けします。

脳科学の観点から妻の不機嫌や怒りを解説した「妻の取扱説明書」

「妻が怖い」という夫が増えています。

いつもイライラして口調がきつく、急に怒り出したり、口を聞かなくなったり……。

更には夫の分だけ家事をしない、人格を否定するような言葉をぶつけられる……、そんな妻の言動に多少なりとも心当たりがある方はすぐに「妻のトリセツ」 を読みましょう!

この本は、脳科学という観点から妻の不機嫌や怒りの理由を解説し、夫側からの対策をまとめた「妻の取扱説明書」です。

熟年夫婦の夫が読んでも有効ですが、結婚したばかり、もしくは妻が妊娠中の夫にこそオススメ!

なぜなら、最初の危機が訪れやすい妊娠・出産・授乳期の戦略から解説されているので、これからの結婚生活がだいぶ楽になるはずです。

幸せな結婚生活を送る為に「夫」という役割をいかにこなすか、本書を読んでビジネス戦略を立てましょう!

家庭での居心地を良くする為に、プロの夫を目指して……!

すれ違うように進化した男女の脳!

人間の脳には男女差はなく全く同じ機能を有していますが、進化の中で男性と女性が咄嗟に使う部分が異なることがわかってきました。

命がけの狩りに出かける男性は、迫り来る生命の危機を回避するために、仲間とベラベラおしゃべりしている暇はありません。

沈黙の中、遠くの気配を探り獲物を捕まえ、わずかな情報から空間を把握し迷わず家族が待つ村へと帰ります。

男性にとって重要なのは、自分の手の届かない半径3m以上先の出来事です。

一方、村に残って子供を育てる女性は、女同士のコミュニティの中で仲間外れにされないように協調し、人から聞いた話を自分自身の経験と置き換えることで知識を蓄え、生活を守ってきました。

重要なのは半径3m以内で起きる出来事で、女同士で助け合いながら子供を守ります。

男女不平等という話ではなく、その方が生存確率が高かった故に子孫を残すことができたという話です。

この何千年もかけた進化の過程で培ってきた脳の使い方に差があることで、現代の夫婦間でのいさかいが発生します。

沈黙に心を落ち着かせ、半径3m以上の動くものに注意を重ねてきた男性と、喋ることで満たされ、半径3m以内の些細なことに注意を向けてきた女性。

お互いの役割が違ったからこそ生き残ってきた、言うなれば、長い年月をかけて夫と妻はすれ違うように進化してきたのです。

問題を解決したい夫と、共感してほしい妻の“すれ違い“

職場の人間関係がうまくいかずに毎日のように愚痴をこぼす妻に「そんなに嫌なら仕事をやめたらいいよ」と夫が諭す……というのはどこの家庭でもありそうな光景。

夫にしてみれば妻の問題を即座に解決し、自分が妻を養い守ってあげたいという気持ちまで込めているつもりですが、その思いは妻には届きません。

なぜなら、妻が欲しいのは問題解決ではなく共感だから。

ここで夫がかけるべき言葉は「わかるよ。どこにでもそういう嫌な人がいるよね」という共感なのです。

共感を期待して話したにも関わらずそれが満たされない妻は、夫のことを「思いやりがない」「私の話を聞いてくれない」となじります。

ほとんどの夫には妻の怒りの本当の理由がわからず、無意識に妻を傷つけ、更に夫婦はすれ違っていくのです。

女性脳を理解することで、妻の本心がわかる!

男性は女性脳を理解しない限り、妻の本心を理解することはできません。

「妻のトリセツ」を読んで答え合わせをするとよくわかりますが、何の教本もなく女性脳を理解することは全クリ不可能な“無理ゲー”です。

結婚生活がうまくいかず何とかしたいと考えている夫は、一刻も早く女性脳を理解する必要があります。

決して難しいことではありません。
重要なのは、その仕組みを知っているかどうかです。

知ってさえいれば「いくらでも対策ができそうだ」と思えるところが「妻のトリセツ」の良いところ。

あとは自分の安らかな生活のために、行動するかしないかはあなた次第です!

講演を聞く機会があり、黒川さんのファンになりました!

「妻のトリセツ」が刊行されたのは2018年10月ですが、私は最近までこの本に興味がありませんでした。

私の上司が「妻のトリセツを読んで、離婚の危機を免れた!」と言っていたのを少し前に聞いていましたが「ふ〜ん」と思った程度で全く危機感は抱かず。

自分にはまだ関係のない話かなと。

そんな中、たまたま黒川さんの1時間半に及ぶ講演を聞く機会があり、その話に引き込まれました!

“脳科学“という観点から見た男女の違いと接し方について講演頂いたのですが、説得力があり、目から鱗が落ちるよう!

そして、思ったのです。

「私もヤバいじゃん!」

今まで妻の気持ちの半分も理解していなかったのだなと唖然……。
講演が終わった後、すぐに「妻のトリセツ」を読み、さらに反省しました。

なので、「自分には関係ない」と心の中で思っている夫の方にもオススメです!

今はまだ安泰でも、地雷を踏む前に対策をしましょう!

ちなみに妻目線から夫の取り扱いについて書かれた「夫のトリセツ」も続けて読みましたが、ものすごく共感できるので男性が読んでも楽しめますよ。

夫の気持ちが理解できない妻の皆様にもオススメです!

まとめ

「妻のトリセツ」は、脳科学という観点から妻の本心を解説し、夫側からの対策をまとめた「妻の取扱説明書」です。

脳科学といっても難しい話はなく、例題を交えてわかりやすく解説されているので、普段読書をしない方でも読みやすいはず!

知らぬ間に妻を傷つけ、家庭での居場所を失ってしまう前に、この本を読んで妻の本心に気づきましょう!

知ってさえいるだけで、全く違う未来が待っているかもしれません。

結婚を控えている部下や後輩へのプレゼントにもオススメの1冊です!