【閉店】本棚専門店!ハミングバード・ブックシェルフに行ってきた!

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注意!

ハミングバードブックシェルフ日本橋店は2020年2月24日に閉店しました。

京都店または「オンラインショップ」(http://store.hummingbird-bookshelf.net/)は営業しております。

2018年9月に新しくオープンした日本橋高島屋S.C.(新館)に、本棚専門店ができたと聞いて気になっていました。

その名も、“HummingBird Bookshelf”ハミングバード・ブックシェルフ。
とってもおしゃれな店名です。

調べてみると鷗来堂(おうらいどう)さんが運営しているとのこと。

鷗来堂さんといえば神楽坂に本社を構え、かもめブックスという喫茶店とギャラリーを併設した書店を持つ、本業は“本の校正”をする会社。

代表である柳下さんは、「LOVE」をテーマにした本を“ホスト書店員”が接客をするコミュニティーブックスペース歌舞伎町ブックセンターのホスト書店長も勤めており、本好きの間では話題になったお方。

その鷗来堂さんが本棚専門店を作ったなんて聞いたら、やはりとっても気になります……!

なかなか訪問できずにおりましたが、念願叶って先日ようやく訪問することができ、お店の方に色々教えて頂きながらたくさん写真を撮らせてもらいました!

今回は、ハミングバード・ブックシェルフさんの訪問レポートをお届けします。

日本橋高島屋S.C.(新館)に店舗を構える本棚専門店!

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ハミングバード・ブックシェルフは日本橋高島屋S.C.(新館)の5階に店舗を構える本棚専門店。

日本橋高島屋S.C.(新館)は、行列のできるパン屋や若年層にも人気のあるセレクトショップなど、100を超える専門店が軒を連ねる昔の百貨店のイメージを払拭した都市型ショッピングセンターです。

東京メトロ銀座線東西線都営浅草線日本橋駅と地下通路で繋がっており、雨が降っても快適にお買い物が楽しめます。

老舗百貨店が立ち上げた新しいショッピングセンターということもあって、コレド室町に続いて東京観光の人気スポットになりそうですね!

【営業時間】

10:30~20:00

【定休日】

元旦など(高島屋S.C.の営業日に準じる)

その新スポットに満を持して店を構えるのが、様々な本棚を専門に扱うハミングバード・ブックシェルフさん。

本棚専門店ということだけでも珍しい業態ですが、特徴的なのは本棚をただの「収納」という役割に留めず、“空間への演出”として販売している点です。

たとえば、ハミングバード・ブックシェルフさんでは「本と本棚をセット」で販売しています。

もちろん本棚だけを買うこともできますが、テーマごとに選書してある本や、さらに一緒に飾ってある雑貨までまとめて購入することも可能です。

まさに空間を売るという発想が面白いですね。

こんな本棚屋さんは今までありませんでした!

コンセプトは「暮らしに本がある風景」

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ハミングバード・ブックシェルフの店主を勤める柳下さんは、今回“本棚専門店”をオープンするにあたり次のように語っています。

本は読む時間より読まれるのを待つ時間の方が長いから、壁紙よりも強く、インテリアよりも弱く空間を彩ってくれる。
そんな本がある風景はとても良いものだ。

本業は本の校正をする会社の社長ということもあり、本好きの匂いをプンプン感じますね。

私も本が大好きで、それを収納する本棚にも思い入れがあります。

実家にいた頃は市販品を釘と板で繋げ合わせて壁一面に巨大な本棚を自作したほど!
(当時の本棚の詳細はプロフィールをご覧ください!)

sutekinayokan.hatenablog.com

賃貸に住んでいる現在は収納力重視でスライド式の大容量本棚を使っていますが完全に収納用のため、やはり空間を彩ってくれる素敵な本棚には憧れがあります。

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私が現在使っている本棚は9段もある2重のスライド式!

丈夫な日本製で使いやすく満足はしていますが、決しておしゃれではないので、もし引っ越しなどの機会があれば本棚にもこだわって部屋づくりをしたいですね。

様々なタイプの本棚が並ぶ!

ハミングバード・ブックシェルフさんは本棚専門店なだけあって、様々なタイプの本棚が展示されています。

たくさん写真を撮らせてもらったので1つずつ紹介します。

組み合わせ自由な“Stackshelf”

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お店の壁際にドンっと並んでいて一際目を惹くこの“Stackshelf”という本棚は、段ごとに3種類の高さ(マガジン、46判、文庫本)2種類の幅(900mm、600mm)を指定して組み替えることができます。

例えば上の写真の本棚では3つの本棚を組み合わせており、価格は合計39,000円。

  • 上段は文庫本サイズ(600mm)
  • 中段と下段は46判サイズ(900mm)

本棚のサイズと価格はそれぞれ下記の通りです。

「本棚のサイズと価格」

マガジンサイズ(幅900mm):15,000円

マガジンサイズ(幅600mm):14,000円

46判サイズ (幅900mm):14,000円

46判サイズ (幅600mm):12,000円

文庫本サイズ (幅900mm):12,000円

文庫本サイズ (幅600mm):11,000円

組み合わせ方は自由自在なので、自分好みのサイズを選んでカスタマイズできるのは嬉しいポイントですね。

さらに、本棚だけを単品で買うこともできますが、本や雑貨まで丸ごと「すべて」を買うこともできます。

写真に写っているのは「とっても頭が良くなる本棚」というテーマで選書された本棚ですが、こちらの価格例をまとめると下記の通りです。

「とっても頭が良くなる本棚」

すべて :151,056円

本棚と本:136,856円

本棚だけ: 39,000円

本だけ : 97,856円

実際に本屋も経営している鷗来堂さんならではの新しい本棚の提案の仕方ですね。

シンプルで新しい小さな箱型本棚“Boxshelf”

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こちらは本棚の形としては珍しい木枠でできたボックス型の本棚です。

Stackselfと同様に「本と本棚がセット」になって売られていますが、Boxshelfのみを単品で購入することも可能です。

本棚の中に組み込んだり、机や棚の上にインテリア感覚で置いたりしてもいい感じですね!

本を絵画のように楽しむ“Wallshelf”

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紙製の台座に本を乗せて画鋲やマグネットを取り付けて、本の表紙を絵画のように楽しむことができる本棚。

本を飾るための本棚というのは珍しく、自分のお気に入りや装丁が美しい本を玄関に飾ったり、トイレの壁に飾ったりしてもいいですね!

場所を選ばないお手軽本棚“Stickshelf”

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ステッィクを好きな場所に刺すことで仕切りを作り、平面があればどこでも本棚に!

写真のように表紙を飾る面陳(めんちん)も可能です。

可愛らしくて机の上に置くのは良いですが、価格は4,800円とちょっと高め……!

プレゼントにはいいかもしれませんね!

仕切りや目隠しにも使える“天井まで本棚”

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ポールとキャビネットで支える天井まで収納可能な本棚です。

設置できる部屋を選びそうですが、広いリビングがあれば仕切りや目隠しにもなっておしゃれですね。

先ほどの「Wallshelf」や「Stickshelf」もそうですが、収納という役割以外に本棚の価値を見出そうとすることに気概を感じます。

“本がある空間への演出”がこのお店のこだわりです。

収納用とは別に“生活に馴染んだ本棚”として使えたら楽しそうですね。

リンゴ箱みたいな本棚“Appleshelf”

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久しぶりに訪問してみたら新しい本棚が増えていました!

こちらはリンゴ箱みたいな本棚「Appleshelf」です。

段々に積み重ねていくと、箱も本棚になるという新発想……!

サイズや箱の数、積み重ね方を工夫すると、色々なスペースに本棚を設置することができそうですね。

左の横幅400mmは4,200円、600mmは4,700円です。

オーソドックスな万能型本棚“Standard Bookshelf”

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こちらも以前は置いていなかった本棚。

シンプルでオーソドックスな「Standard Bookshelf」は、上下を分けて購入することが可能です。

文庫やコミック、雑誌など様々なサイズに対応しているので、組み合わせによって目的に合った本棚を作れます

価格はサイズによって12,500円〜50,000円です。

“Stackshelf”を実際に組み立ててみた!

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“Stackshelf”の説明を読んでみると、「ネジもボルトも一切使わずに組み立てできる」なんて説明書きが……。

「どういうこと?」と思ったので店員さんに聞いてみたところ、なんと実際に分解して組み立てさせてくれました!

バラバラに分解した状態から組み立てるまでを写真に撮らせてもらいましたので紹介します。

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バラバラの板に切れ込みが入っているだけ!

板に切り込みが入っており、その切り込み同士をスライドさせることで釘や工具を一切使わずに組み立てることができます。

分解するのもあっという間! 1人で作業可能です!

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木を組み合わせ通りにスライドさせて組み立てていく

日本の建築技術が使われており、設計を考案したのも大工さんであるとのこと。

外国人の方には特に喜ばれそう!

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工具は必要なく手で簡単に組み立てが可能!

私の感覚では収納用のスチールラックを組み立てるより簡単に感じました。

工作が苦手な方や子供でも難なく組み立てられると思います。

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ほんの数分で組み立て完了!

時間にしてわずか2〜3分で組み立てることができました。

力も使いませんし、板の組み合わせ場所さえ間違えなければ作業自体は驚くほど簡単です。

釘や工具を使わないので、組み合わせ方を間違っても傷つくことはなく、すぐに修正が可能!

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ひっくり返して使います

このように簡単に組み立てることができますが、本をぎっしり置いても耐えられる頑丈さも併せ持ちます。

見た目がおしゃれだけど、安全性は微妙かも……!

Stackselfは、見た目がおしゃれで目を惹くのでリビングに置いたらインテリアとして素敵!……なのですが、その構造は単純に“stack=積み重ねて”使います。

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段ごとの設置面の写真です。

枠の出っ張りがあって左右には動かないようになっていますが、前後にはストッパーなど何もないので動いてしまいます。

また、横幅が異なるStackshelfを重ねた場合には、横方向にもずれてしまいますね……。

つまり、段ごとに完全には固定できない構造なので強く押せば2段目3段目が動いてしまい、小さな子供がいる家庭には微妙かも……。

最近は全てのものが子供目線になってしまいます。
でも、子を持つ親ならみんな同じはず……!

後ろを壁にしてぴったりとつければ問題はないのかもしれませんが、やっぱり動かないに越したことはありません。

見た目と簡単に組み立てできる構造は変わらずに、完全に固定できる方法があればいいのに……。
「惜しいなぁ」と、個人的に感じました。

まとめ

今回ハミングバード・ブックシェルフさんにお邪魔して何も買わずに帰ってきましたが、見ているだけでも非常に楽しいお店でした!

店員さんの対応もよくて、私のわがままなリクエストにも快く応えて頂き、写真もたくさん撮らせてもらいました。

本好きの方でしたらきっと楽しめるので、ウィンドウショッピングやデートにもオススメです!

個人的には“店主の柳下さんに1度お会いしてみたいなぁ”と密かに思っています。
果たしてお店にいらっしゃることはあるのでしょうか?

ハミングバード・ブックシェルフさんはおしゃれで楽しい本棚専門店です!

「収納」だけでなく「見た目」にもこだわって本棚をお探しの方は一見の価値ありますよ!